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2003/12/06

湾岸戦争時の兵士20万人が後遺症に苦しんでいる---自衛隊は?

ブッシュ大統領は感謝祭にわざわざイラクまで出向いて七面鳥料理を自慢してみせたが、決して兵士に優しいわけではない。ベトナム戦争時には父親が関係者を買収したおかげで兵役を免れたブッシュ氏と、同じく戦場未経験のホワイトハウスの仲間達は、米国史上例を見ないほど退役軍人に冷たいのだ。

例えば、父ブッシュがぶち上げた湾岸戦争は表向き米国の勝利だが、帰還した兵士の内20万人は、劣化ウラン弾による被爆が原因と思われる後遺症により、身体障害を背負ってしまった。砂漠から戻った兵士達は、英雄として歓迎される代わりに、その後拡大した不景気と障害により、生活費を稼ぐこともままならない。

アメリカ政府はこの事実を隠蔽するだけでなく、そうした負傷した兵士に対して保障することを拒否している。まさに見殺しなのである。もちろん湾岸戦争を勇ましく中継したフォックスニュースもCNNも、退役した兵士の悲惨な現状については一切報道しない。奇妙なことに、この件について正確な取材をして記事を公開しているのは、日本の中国新聞社くらいである。

イラク戦争では、アメリカ兵の命はウォルマートの商品並に「価格破壊」されている。最前線の兵士の報酬は年間1万8千ドル程度で、ファーストフードチェーンの店員より少ない。カリフォルニア州から出征した兵士には、「米国永住権」というボーナスが与えられる。南米からの違法移民として差別され、残業手当なしで移民局から隠れて働く人々にとって、16時間勤務のイラク駐留軍は魅力的かもしれないが、もし戦闘で怪我でもしたら、病院前の永遠に続く行列の中で、治療を待つうちに死亡するかもしれない。

こうした事情を知っているかどうかはともかく、小泉首相は「イラク復興支援」のために、第1弾として1000人程度の自衛隊を派遣すると宣言している。彼らが死亡した場合に備えて、政府は隊員の弔慰金を1人当たり1億円に設定した。さて、日本政府がブッシュに約束した「当面の復興支援予算」は15億ドル(約1800億円)。仮に首相言うところの「残念」な事態が1000回ほど発生しても、予算内に収まっているのは不気味な「偶然」かもしれない。

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