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2003/12/24

レニー・ブルースとアメリカの自由の皮肉

CBSニュース2003/12/23の記事。アメリカを代表するスタンダップコメディアンとして、あるいは反体制と言論の自由の象徴として語られる故レニー・ブルース氏の40年前のわいせつ罪について、恩赦による記録消去が決定したとのこと。

レニー・ブルースの活躍については、ダスティン・ホフマンがレニーを演じた世紀の名作「レニー・ブルース」で充分にその過激さを堪能できる。(ちなみにこの作品の監督はミュージカル「シカゴ」の脚本・演出家として評判になった振り付け師ボブ・フォッシーである。)リベラル系ユダヤ人のレニーを、やはりリベラル系ユダヤ人のホフマンが熱演することによって、この映画は現実と区別がつかないほど強烈な存在感を持っている。実際、作品中に登場するレニー氏の自殺現場の死体は、本人の映像がそのまま使われている。

レニーの発言(芸風)は、当時のアメリカとしては政治的にも道徳的にも過激であった。しかしライブハウスで「猥褻なジョーク」を言っただけで逮捕されるというのは、いかにアメリカが不自由な国であるかを象徴している。それにも関わらず今回の恩赦についてニューヨーク知事のパタキ氏は「ニューヨークは言論の自由を守るという象徴的な出来事」としている。

40年前の権利をやっと認められた社会派コメディアンは、今はなきWTCの空の上で、この皮肉な宣言を、悪趣味なアメリカンジョークとして笑い飛ばしていることだろう。

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