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2004/05/21

米国テロ対策事情:2件の最新事例

勤勉な?シークレットサービスの捜査事例

St. Louis Independent Media Center 2004/05/18付け記事より。

ハキム・アジズ氏は、42歳になるアフリカ系アメリカ人のイスラム教徒。妻と二人の子供と共に、ミズーリ州セントルイスに住み、個人で会計サービス事業を運営している。

2004年4月7日の午後10時過ぎ、誰かが執拗にドアを叩き呼び鈴を鳴らすのを不審に思ったアジズ氏は、3階の仕事場から階段を下りて訪問者に対応した。ドアを叩いていたのは二人のシークレットサービスエージェントと4人の警察署員だった。住所の確認に答えたアジズは、銃を所持しているかを尋ねられたので、空のポケットを見せようとすると、署員は銃を抜いて構えた。アジズ氏は手を揚げてポケットナイフを持っていることを署員に告げた。訪問者たちはアジズ氏を立たせたまま、捜査員章を見せてから質問を始めた。

エージェント:
「我々の職務についてはご存知かね?」

アジズ氏:
「もちろん。大統領を守るんだろ?」

エージェント:
「結構。我々がここに来た理由について思い当たることは?」

アジズ氏:
「わからん」

エージェント:
「電子メールを送ったのを憶えてるか?」

その時点で、アジズ氏ははじめてエージェントが何について話したいのか理解したという。
エージェント:
「我々がここに来た理由は、あんたの電子メールを傍受したからだ。その電子メールには“ブッシュ”と“ビン・ラディン”が同じ文章中に記述されていたということだ。そうしたメールを送った覚えは?」

アジズは近所の住人へ送ったメールを思い出した。その相手とはイラク占領体制についてメールで議論していたという。エージェントが指摘したメールの文章はこんな感じだ:「マヌケなブッシュは嫌いだから、シェイク・ビン・ラディン閣下が(ブッシュの)悪党連中を地球上から撲滅したらお祝いしたいものだ。(I hate that imbecile bush so much that I would celebrate if the Honorable Sheik bin Laden succeeded in ridding the earth of his filth.)」
アジズ:
「それがどうしたというんだ?誰かが死んでお祝いしたとしても犯罪じゃないだろ?私が子供の頃は、警官が殺される度にお祝いしたもんだ。警官を憎むのがアタリマエの場所で育ったんだよ」

エージェント:
「1994年にミズーリ州ペリー郡において軽犯罪違反の容疑があるとのことだが、憶えてるな?」

アジズ氏:
「ああ憶えてるとも」

エージェント:
「その容疑に対して召喚状が出てることも知ってるか?」

アジズ氏:
「それは知らない。でもそういうこともあるだろうな」

エージェント:
「その件であんたを引っ張ることもできるんだが、今はやめとこう。我々に感謝してほしいもんだな

そうしたやりとりの後で、エージェントたちはアジズ氏の同意を得て、彼の自宅を(捜査令状なしで)チェックし始めたという。特にエージェントが念入りに検証したのは、アジズ氏の仕事場にある書籍、CD、書類の類だった。アジズ氏はイスラム関係の書籍を多く所有していたのである。また、警官たちは、地元の反戦団体から配布された反戦メッセージのプラカードをアジズ氏が所有しているのを見つけて、「週末に開催予定の反戦集会に参加するのか?」と問われたという。しかし、アジズ氏は地元で反戦集会が行われるということを知らなかった

アジズ氏の見方によれば、エージェント達は、実際には彼の電子メールを専用の監視システムで傍受したのではなく、メール送信相手のタレコミを元に捜索に来たのではないかと考えているという。イラク占領をめぐりメールで議論した相手は地元の共和党員で、前市長選に立候補した人物だった。シークレットサービスの広報担当者トム・カナヴィ氏によれば、エージェントは市民からのタレコミに対しても「傍受」と説明することがあるとのこと。

寛容な?FBIの捜査事例

The Ledger-Enquirer紙2004/05/18付け記事より。

ジョージア州アトランタの貨物駅近くで、発射された後の軍用ロケットランチャーが発見された。FBI広報官のスティーブ・ラザラス氏の説明によれば、発見された武器は、普段は兵士の訓練用に使われるモデルで、航空機を撃墜したり列車を破壊するほどのパワーはないという。

もし訓練用のモデルだとすれば、国内の銃火器店ならどこでも手に入るよ。」彼は付け加えた。

ラザラス広報官の説明によれば、今回の件は一般市民に警報を出すほどのことでもなかったので、市内の列車運行に影響がでることもなかったとのこと。

発見されたのはM136 AT4 というモデルのロケットランチャーで、軽戦車を攻撃する際に使われることもあるという。尚、発見された現場から北に8マイル行った先には、ハートフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港がある

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