カテゴリー

アクセスの多い記事

« エドワーズの民主党大会演説ハイライト | トップページ | サウジ王家からローラ・ブッシュに1千万円を超える宝石の贈り物 »

2004/08/08

移民、市民権、戦争・・・アメリカ。

Knight Ridder Newspapers2004/08/03付け記事より。全文を以下に翻訳掲載しました。



米国で急増する移民兵士の市民権取得
U.S. fast tracks immigrant troops' citizenship


by フランク・デイビス、Knight Ridder Newspapers

ヒルバート・シーザー

イラク戦争で片足を失くしたヒルバート・シーザーは、合衆国市民認定を迎えるべくシートに案内された

バージニア州アーリントン----ヒルバート・シーザー氏にとって、市民権への道は長く困難なものだった。彼は11歳でギアナからニューヨークの街に来て、米国陸軍に入隊し、4ヶ月前には勤務地のイラクで、地雷により右足を失った。

今週火曜日、義足で早く歩く方法を身につけたシーザー氏は、シートから杖なしで身を起こし、忠誠の誓いをして、市民権の証となる証明書を受け取った。

「ずっとアメリカ人になりたかったんだ」26歳のシーザー氏は、誇りと緊張に震える声で言った。「今日よりもずっと前からアメリカ人という意識はあったけどね」

シーザー氏は流行の一部だ。市民権獲得に有利となる米軍に入隊して、「国外、国内の全ての敵から」合衆国憲法を守る誓約を行うよりずっと以前に、戦場で多大な犠牲を払う若い移民は急増している。

140万人の現役米軍兵士の内、およそ3%は米国市民ではない。移民局によれば、(米軍に所属する移民の内)16,000人余りが、過去2年間で市民権を申し出て、半数が申請資格を取得している。

火曜日には、アーリントン(バージニア)郊外の無名の連邦オフィスで、27ヶ国---グアテマラからカザフスタン、イラクまで--からやってきた34人の新しい市民が、宣誓を行ない、親類を抱きしめながら、たどたどしい英語で、合衆国国家を歌った。

その集団のうち、5人は現役の軍人で、内2人はジャマイカ、1人はエルサルバドル、もう1人はドミニカ共和国の出身者だ。

「ニュージャージーで高校生だった頃には何をしたいかわからなかったけど、軍隊に家族がいたおかげで機会に恵まれたよ」22歳の技術兵、レイズ・ハーナンデスは言う。彼は子供の頃エルサルバドルから移住し、イラクに15ヶ月間駐留した。

ヴォネサ・ロビンソンは、ジャマイカ生まれの19歳で、陸軍憲兵隊の警官だ。市民権を獲得したのは「意味のあることに思えたから」だと言う。

「長い間考えてきたけれど、米軍の仕事をするようになって、(市民権獲得が)他より簡単だとわかったの」と言うロビンソンは、ドイツに駐留する補給専門官で、8ヶ月間をイラク勤務で過ごしている。

シーザー氏の話では、軍隊への道は子供の頃ニューヨーク市に居た時に決まったという。そこでは今でも、彼は父親と暮らしている。「兵士か警官になるのが夢だった」

4月18日、イラクのバグダッドで、シーザー氏の車輌は爆発物により爆破された。ワシントンのウォルター・リード陸軍医療センターで、他の義足利用者と同じように、彼は懸命のリハビリテーションを経験した。

「お互い助けあったよ」シーザー氏は戦友について語った。「私は彼等を励まし、彼等も私を励ましてくれた」

彼は軍隊に残るか、警察官になって、自分の犠牲については軽く扱うつもりで居ると言う。

「私は兵隊なんです」記者に彼は話した。「こんなこともあるんです」

子供の頃キューバから移住し、市民権・移住サービスに勤務するエドワルド・アグイラ氏は、市民権獲得セレモニーは感動的で楽しいものだと言い、シーザー氏に目を留めた。

「あなたはすでに、アメリカ国民が愛し慈しむ自由を守るために闘ってくれた」アグイラ氏は言う。「あなたを同胞と呼べることを、私は誇りに思います」

現役の兵士の市民権取得手続きが簡単で早くなったのは、2002年度にブッシュ大統領の発した大統領命令と議会の働きによるものである。

通常なら3年間待たねばならないところを、市民権を持たぬ現役兵士は、米軍入隊と同時に市民権取得手続きを始めることが出来る。米軍兵士にとって、市民権取得手続き全体にかかる期間は、現在のところ1年以下である。それに対し、軍隊以外からの市民権取得手続きは、何年も待たされることになる。

今年10月1日から、海外の米軍基地に所属する移民は、市民権取得の際の面接のために、合衆国に帰国する必要はなくなる。そうした市民権取得の手続きは世界中の米国大使館で行われることになる。


« エドワーズの民主党大会演説ハイライト | トップページ | サウジ王家からローラ・ブッシュに1千万円を超える宝石の贈り物 »

イラク戦争」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1730/1145656

この記事へのトラックバック一覧です: 移民、市民権、戦争・・・アメリカ。:

« エドワーズの民主党大会演説ハイライト | トップページ | サウジ王家からローラ・ブッシュに1千万円を超える宝石の贈り物 »

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31