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2004/09/21

ボブ・ノヴァック「米軍のイラク早期撤退もありうる」

シカゴ・サンタイムズ2004/09/20付記事より。

ブッシュ政権に極めて近い保守派コラムニストであるロバート(ボブ)・ノヴァックが、最新の記事でブッシュ政権内の内情を暴露している。重要な情報が多く含まれているので、以下に記事の主要部分を要約して引用する:

現在、ブッシュ政権の政策決定機構の内部では、米軍は来年にもイラクから撤退すべきという考えが強まっている。この決定はイラク民主化の完成度合いや暴動の沈静化を前提としていない。むしろ政府当局者は「状況の如何に関わらず、撤退すべき」と言っている。

この政策予測はイラク国内選挙が来年1月下旬に実施されることを基準にしているが、反乱の沈静化や政治的安定を前提にしているわけではない。イラクからの撤退は、アラブ世界に民主主義を定着させるという新保守派(ネオコン)の夢を諦めることになる。アメリカ合衆国はサダム・フセインの大量破壊兵器への熱望から世界を救ったということで満足すべきであろう。(中略)

ブッシュ、もしくはケリーが大統領に選ばれた際には、ただちに統合参謀本部に加わることになり、軍部は新大統領に、イラクで戦闘を遂行することが困難になっていることを告げるだろう。現実的な選択肢は3つしかない:とにかくイラク駐留米軍を増強させること、現状を維持すること、あるいは、撤退すること。

政府内の情報筋によれば、ブッシュ大統領は早期撤退を選択するであろうということである。イラクからの早期撤退は現在の国家安全保障委員会の推奨している計画であり、再選時に閣僚となる予定のメンバーも推奨している。第二期閣僚については、コンドリーザ・ライスは国務長官となり、ポール・ウォルフォウィッツが国防長官、国家安全保障担当大統領補佐官のポジションにはスティーブン・ハドリーという予測がある。私の情報源によれば、これら次期閣僚予定者は全て早期撤退を選択するであろうとのことである。(以下略)

ボブ・ノヴァックの「情報源」の語る内容が全て事実かどうかは、慎重に考える必要がある。ボブ・ノヴァックといえば、ブッシュを批判した外交官のジョー・ウィルソンを痛めつけるために、ウィルソンの妻が現役のCIA工作員であることを、ホワイトハウス内部スタッフの意図どおり自らのコラム記事で暴露して問題になった人物である。

今回の記事についても、ケリー側よりも先にイラク撤退を匂わせることで、兵士の遺族や退役軍人層からのブッシュに対する批判を和らげる等、政権内情の暴露とは別の意図があるのかもしれない。

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