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2004/10/10

シンクレア・ネットワークが投票日直前に反ケリー映画を放送予定?

Los Angeles Times2004/10/09付記事より。

アメリカ国民のおよそ24%が視聴しているという巨大放送網シンクレア・ブロードキャスト・グループが、11月2日の大統領選挙投票日直前のゴールデンタイムに、反ケリー映画を放送する予定であることが暴露されている。

放送される作品は「盗まれた名誉:癒えることのない傷(Stolen Honor: Wounds That Never Heal)」で、ジョン・ケリーのベトナム戦争従軍時代から反戦までの活動を批判するドキュメンタリー。原作者のカールトン・シャーウッドはベトナム従軍後に保守派メディアのワシントン・タイムズ紙記者となった人物で、統一教会の文鮮明(Rev. Sun Myung Moon)に関する書籍「Inquisition: The Persecution and Prosecution of the Reverend Sun Myung Moon」の著者でもある。(ワシントン・タイムズ紙のオーナーはUnification Church(統一教会)関係者。カールトンは同著作の中で、文鮮明と信者を“アメリカの宗教的偏見のもっとも顕著な被害者”と擁護している)

かつてペンシルベニア州知事であったトム・リッジ(後にブッシュ大統領により国土安全省の長官に任命された)の部下として働いていたカールトンは、現在反テロリズム対策企業WVC3の副社長を務めている。

シンクレア・ブロードキャスト・グループの抱える62の放送局のうち14ヶ所は、今回の大統領選挙の重要州であるオハイオ、フロリダ、ペンシルバニア、ウィスコンシンに拠点を持っている。

さらにシンクレア・ブロードキャスト・グループと提携関係にあるFox, ABC, CBS, NBCも、同作品の放送を検討中とのこと。放送日は10月21日から24日の間とみられ、放送にあわせて同作品に関する有識者を招いたパネル・ディスカッションも予定しているという。放送網の話では、ディスカッションにはケリーを招待する予定というが、ケリー陣営は招待状を未だ受け取っていないと語っている。

シンクレアの政治キャンペーンはこれがはじめてではない。ごく最近では、テッド・コッペルの人気番組「ナイトライン」が特番でイラク駐留米軍の戦死者リストを放送したとき、提携局でありながら放送拒否をした件で話題になった。

シンクレアの反ケリー映画放送キャンペーンは、明らかにマイケル・ムーアの「華氏911」テレビ放送に合わせた共和党側の対抗活動であろう。まさしく、ドキュメンタリー映画が大統領選挙を左右することになってしまったわけだ。

(2004/10/12追加:)
1996年8月15日、シンクレアのCEOを務めるデビッド・デニストン・スミスは、ボルチモアの風俗街において、会社所有のメルセデス・ベンツ車内で、買春行為の現行犯で逮捕されている。(ボルチモア署のおとり捜査に引っかかっていた)「愛国心」を扇動する人物の実像はこんなものだ。

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