「大統領専用クルーザーに200万ドル?」byハワード・ディーン
YubaNet.com2004/11/29付けコラム記事より。次期大統領候補ハワード・ディーンの最新コラムを以下に全文翻訳掲載。
現在米国では、次期民主党委員長候補のトップにハワード・ディーンの名前が挙がっている。しかし、民主党保守派(ケリー、リーバマン、ゲッパートに代表されるワシントン系議員)の反対により、ディーンは民主党内部でこれからも疎外され続けるだろう。
大統領専用クルーザーに200万ドル?($2 Million for a Presidential Yacht?)
by ハワード・ディーン
選挙の直後に、ブッシュ大統領は国民同士の協調をアメリカに取り戻すことを政策の柱にすると約束した。それから1ヶ月も経たないうちに、大統領はそうした言葉と約束を反故にするような支出法案に署名しようとしている。本質的に問題なのは、大統領のお喋りではなく、大統領の行為である。
支出法案がどういうものか、ちょっと見てみよう。
ペル奨学金(Pell grants)を受け取っていた85,000人の学生に対し、奨学金支出が廃止されることになる。さらに、120万人の学生が、奨学金削減の対象になる予定だ。一方で、大統領専用のクルーザーを購入するために、200万ドルの費用が承認されている。
農家の人々は4億ドルもの土壌保護改良金を失う。一方で、テキサス州のアメリカ綿花博物館設立には資金が投入されることになる。
大統領が約束した教育予算は、大統領自身の推進する“落ちこぼれゼロ法案”推進のために大統領が承認したはずの予算金額よりも4億ドルも足りないままだ。一方で、大統領はアラスカの海産物マーケティングに100万ドルを支出する決定をした。アラスカは、上院歳出委員会委員長のテッド・スティーブンスの地元である。
さらに酷いことに、支出法案のための資金は存在していない。承認された支出の全額は、財政赤字に加算されることになる。なぜか?2週間前、およそ2兆ドルの借金追加を許可する法案を共和党が通過させ、大統領も署名した。そのツケを、利息をつけて払うことになるのは我々の子供や孫の世代だ。その2週間前には、大統領は石油やタバコ企業、さらには中国の工場など、大企業向けに1,390億ドルを与えることになる法案に署名している。
今週の法案でもっとも注目に値する部分の一つは、アーネスト・アイトック議員(共和党:オクラハマ州)が、アメリカ国民各自の税務申告内容の調査権を議員のスタッフに許可する条項を加えたことだ。幸いなことに、この法案が大急ぎで議会を通過し大統領のデスクに持ち込まれる直前に、ケント・コンラッド議員(民主党:ノースダコタ州)が気づいて注意を促した。この文章を書いている時点で、そうした条項は法案から削除されておらず、詮索好きな議員や、そのスタッフは国民の税務申告書を覗くことが可能になる。
アメリカ国民は政府をもっと良くできるはずだ。私は、少なくとも民主党には、そうした大統領の党が正当化できると思い込んでいる支出法案やおぞましい個人のプライバシー侵害行為に対して、強く抵抗することを望んでいる。
議会に居る民主党員や共和党穏健派の議員達には、たとえ大統領が甘い言葉を並べようとも、現政権の考えるよりもましな優先順位を確立するために立ち上がることを私は望む。大統領の美辞麗句では、農家や環境、学校を救うことはできない。大統領の言葉では、国民のプライバシーを守ることはできない。我々や子供達を守るためのお金の価値を知っている指導者達は、そして国民の個人主義を理解する指導者達は、国民の認めるアメリカを取り戻すことができるはずだ。
“借金、支払い、借金、支払い”というような哲学を支持することは、国民の仕事ではないと私は信じる。忠誠心のある愛国的なアメリカ人は、自分達の国家に対して義務を負うべきであり、国家を弱体化するのではなく強化する財政政策のために立ち上がるべきだ。
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