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2004/12/28

イラク戦死兵と911テロ被害者の遺族、ファルージャ難民に人道支援提供

アルジャジーラ2004/12/23付け記事より。以下に記事を翻訳して掲載:

米国の家族達がファルージャ難民を支援(US families to assist Falluja refugees)

ファルージャ攻撃で死亡した米兵の遺族達が、60万ドル相当の支援物資を携え、ファルージャ難民支援のために、来週ヨルダンに向かう。

11月8日に開始されたファルージャ攻撃では、現在でも戦闘が継続しているが、遺族によればこれまでに少なくとも71人の米兵が死亡したとされるが、イラク政府の発表によれば2,000人以上のイラク人が殺害されている。

2,000人のうち一般市民がどれだけ含まれているのかは確認できていない。

「今回の代表団派遣は、私にとっては意見表明であり、イラク市民の支援のためのものです」カリフォルニア州エスコンディードのローザ・スアレズは話す。

「イラク戦争は私の息子の命を奪いましたが、あまりにも多くの罪のないイラク市民の命も奪っています。今こそ殺戮をやめてイラクの子供達を救うときなのです」遺族によって公表された意見書に、彼女はそう付け加えた。

遺族の話では、平和団体や、医師団体、さらに911同時多発テロの被害者遺族団体が協力して、インターネット経由の募金で10万ドルを集めたという。また、中東子供同盟(Middle East Children's Alliance)と市民団体Operation USAが、50万ドル分の医療品の寄付を申し出ていた。

遺族達は、12月26日にアンマンに向け出発し、現地の人道・医療支援活動家に支援物資を手渡す予定である。

支援に向かう遺族の1人であるアデル・ウェルティさんがDemocracy Now!に出演し、エイミー・グッドマンのインタビューに答えている。番組でのやり取りの一部を以下に抜粋しておこう。(アデル・ウェルティさんの息子はニューヨークの消防士で、同時多発テロで死亡している。)

エイミー・グッドマン:
なぜこのような試みをしようと思ったのですか?
アデル・ウェルティ:
そうですね、長い間、失望する出来事が続いていたんです。私達のように平和活動に身をおく人達は、まずイラク侵攻をやめさせようとし、戦争が始まってからは止めさせようと努力してきましたが、何の成果も得られぬまま挫折感をずっと味わっています・・・議員宛てに手紙を書き、街を行進し、平和デモをしながらワシントンにも行きましたが・・・どれも効果はありませんでした。挫折ばかりが増えていくのに苛立ちながら、「私達に何ができる?」と問いました。911同時多発テロ後の喪失感を味わっている人達は、市民の犠牲というものを理解しています。それでも、この番組の始めに登場したゲストの言うように、外国人であれば、どうでもいいということもできるのです。実際、私達もアメリカ人以外には全く関心がなかったのです。しかし、911テロにより親族を亡くしたことで、市民の犠牲に関するニュースにとても敏感になりました。それで、電子メールで支援の知らせを知ったとき、そして医療品配達をする人達の話を聞いて、すぐに返事を書きました・・・何か自分にも前向きなことができるかもしれないと思ったんです。メディア・ベンジャミン(ジャーナリスト・人道活動家)の言うように、イラクの人達にアメリカ人の別の顔を見せたいのです」
エイミー・グッドマン:
「あなたの息子さん、ティムは、あなたがやろうとしていることを知ったらどう感じたでしょうね?」
アデル・ウェルティ:
「息子は消防士だったので、命をとても大切にする子でした。911テロ以来、息子は自分の名の下に人の命が奪われることは決して許さないであろうと感じています。特に罪のない市民については・・・なにしろ、息子は市民を救うために命を捧げたのですから」

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原文:Dead Soldier’s Dad Finds No Enemy in Iraq 翻訳:203号系統 訳者より:先ず、【ラテン系住民の胸のうち―... [続きを読む]

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