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2005/02/28

米国18の州でロケット燃料の成分を含む母乳を確認

LiveScience™2005年2月24日付け記事より。以下に全文を翻訳して掲載。(記事中リンクは訳者による)

18の州でロケット燃料の成分を含む母乳を確認(Rocket Fuel Chemical Found in Breast Milk of Women in 18 States)

By ロバート・ロイ・ブリット(Robert Roy Britt)LiveScience上級記者:LiveScience™2005年2月24日付け記事

ロケット燃料に含まれる有毒成分が、全米18州の女性の母乳や、店頭販売されている牛乳から発見されている。

問題の成分である過塩素酸塩(perchlorate)は、成人の新陳代謝を妨げたり、胎児等の発達を遅らせる原因にもなる。この成分は、各地の米軍施設から地下水に浸出しているとみられる。

以前行われた研究では、過塩素酸塩は飲料水やレタス、牛乳にも見つかっている。

今週発表された調査により、過塩素酸塩汚染問題はより拡大することになると科学者達は懸念している。

テキサス工科大学の研究員達は、全米18州から集められた36の母乳サンプルと11州の店舗から購入された47種類の牛乳サンプルを調査した。その結果、ひとつの牛乳を除き、全ての母乳・牛乳サンプルが過塩素酸塩を含んでいることが判明した。もっとも高い含有率を示したのは、ニュージャージーの女性の母乳であり、以下ニューメキシコ、ミズーリ、ネブラスカ、カリフォルニアと続く。

調査結果の詳細は、米国科学界(American Chemical Society)の機関紙、Environmental Science & Technology紙のオンライン版で見ることができる。調査はテキサス工科大学生化学者プネンドゥ・ダスグプタ氏の主導で行われた。

「早急に過塩素酸塩汚染の実態を掴むべきです」カリフォルニア上院議員のディアンヌ・ファインスタインは声明を発表した。「そして、米環境保護庁(EPA)は、米国民の健康安全を保護するための飲料水水質基準を早急に設定する必要があります」

全米の飲料水汚染地図

米国における過塩素酸塩による飲料水汚染の分布状況(source

調査結果の詳細
過塩素酸塩は自然界にも存在するが、軍需用もしくは花火などの固体ロケット燃料の主成分でもある。科学者の見解では、過塩素酸塩は人体組織に長く蓄積することはないが、母乳には蓄積すると推定されている。

同成分を過剰に摂取すると、甲状腺でのヨウ化物摂取を妨害し、成人では新陳代謝を低下させ、児童の成長阻害を起こすと科学者らは説明する。

胎児の場合、知的障害の原因となったり、聴力障害や会話障害、運動神経の低下が起こる可能性がある。

母乳サンプルにおける過塩素酸塩の平均含有率は、1リットルあたり10.5マイクログラムであった。牛乳における過塩素酸塩の平均含有率は1リットルあたり2.0マイクログラムであった。決定的な国内基準は存在していないが、米環境保護庁の推奨する飲料水の水質基準における限界含有率は1リットルあたり1.0マイクログラムである。

また、今回の調査では、過塩素酸塩の多く含まれる母乳が実際にヨウ化物の濃度低下に関係していることが発見された。ヨウ化物の濃度が低下すると、授乳期の女性の場合には甲状腺機能障害を発生させる可能性がある。科学者らは、データ不足を認めているが、ダスグプタ氏と同僚の説明では、調査で発見された事例は、“懸念すべき低濃度”であるという。

ダスグプタ氏らは、妊婦や授乳期の女性に日常的に必要とされるヨウ化物の基準をより高く改訂すべきとしている。

前環境保護庁の化学者で、今回の調査に加わらなかったエド・アーバンスキー氏は、調査によって行き過ぎた警告があってはならないと話している。

「より多くのサンプルを試さなければ、今回の発見が決定的なものかどうか見極めるのは困難である」アーバンスキー氏は言う。

飲料水に含まれる
先に行われた調査では、全米で少なくとも1,100万人分の飲料水に、過塩素酸塩が含まれていることがわかっている。同物質はコロラド川に含有しているが、その川の水はロスアンゼルス、フェニックス、ラス・ベガスで飲料水として供給される他、全米の70%のレタス栽培用の水としても使われている。この問題については、民間の環境調査団体Environmental Working Groupが、テキサス工科大学の化学者との協力の下で2003年に調査した結果判明している。

全米科学アカデミーの主宰する米国学術研究会議(NRC:National Research Council)が1月に発表した総合研究では、その危険性を評価する試みが行われているが訳注1、化学者らは含有量の安全基準について議論を続けている。

他にも、1月にロシアで公表された研究によると、ロケットの打ち上げが行われているカザフスタンのバイコヌール宇宙センター近郊に居住する子供は、他地域の子供に比較して、医者にかかる率が2倍であることが判明している。(以上)

訳注1)全米科学アカデミーが1月に発表した研究報告は、ホワイトハウスと国防総省の圧力により、飲料水に含まれる化学物質が人体に与える悪影響を大幅に軽視した内容に改ざんされていた事実が、市民団体の公文書調査により判明している。

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