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2005/02/11

ブッシュの2006年度予算案:中産階級には増税

どちらにしろ、本当の金持ちは税金を逃れる方法を心得てますからね。」

"The really rich people figure out how to dodge taxes anyway."

---ブッシュ大統領、ライバルのジョン・ケリーが提案する富裕層向けの税引き上げ政策が失敗する理由を説明するために発言(2004年8月9日 バージニア州アナンデールでの遊説にて

The Center for American Progress2005/02/08付けレポートより。以下に全文を翻訳掲載。

以下のレポートでも書かれているとおり、ブッシュの掲げる2006年度予算案は、アメリカ国内の中産階級を本当に破滅させることになるかもしれない。

同予算案では、膨張する財政赤字削減のために、国内プログラムのうち150件について減額、消滅が提案されているが、削減対象となるプログラムは平均的な市民生活に関わるものばかり。一方で、国防総省の予算は4,193億ドル、前年比4.8%の増額となっている

もちろん、防衛関連費用の中には削減されるものもある。例えば、米国内に大量に備蓄されている化学兵器の廃棄費用70%ほど削減される。(イラク・ファルージャ攻撃の際、米軍は市民に対して化学兵器を使用し、現在その証拠隠滅作業に追われているが、米軍にとってそれは旧在庫放出だったわけである。)


ブッシュの中産階級増税案(Bush's Middle Class Tax Hike)

by クリスティ・ハービィ、ジャド・レガム、ジョナサン・バスキン、ニコ・ピットニー、マイク・オンサイド:The Center for American Progress2005/02/08付けレポート

ブッシュ政権の2006年度予算案をよく見ると、さまざまな経済政策上の選択事項と優先事項の間違いが見て取れる。億万長者への減税政策見直しは棚上げする代わりに、平均的なアメリカ国民に対しては、ブッシュ政権は臆面もなく増税するつもりなのだ。昨日ブッシュ大統領が議会に提示した予算案によれば、新たに53億ドルの回帰的課税を義務付けようとしている(ご親切にも、予算案分析的外観資料305ページの表18-3に掲載されている)(訳者注:PDF書類上では317ページとなる")。ブッシュ政権の予算案では、新規課税の結果、6パック入りビールや、航空チケット退役軍人向け処方箋薬の価格が上昇することになる。一方で、教育基金、公衆衛生、環境保護への支出は削減し、富裕層に対しては1兆4000億ドルの減税を提案している。さあ、ブッシュ経済学にようこそ。(中産階級への増税について文句を言いたい方はThinkProgressの掲示板へどうぞ)

インチキ予算案(THE SHELL GAME)
どの面から見ても、ブッシュ政権の予算案は財政的に見て悪辣な無責任さに満ちている。同予算で見積もられている2006年度財政赤字額は3,900億ドルである。さらに悪いことに、その数字は詐欺的方法によって誤魔化された結果でしかない。予算案には、北極圏野生生物保護区(Arctic National Wildlife Refuge:ANWR)での掘削による何十億ドルもの収入見込みが含まれているが、議会はその事業を承認していないし、過去4年間、ブッシュ大統領による野生生物保護区での石油掘削事業提案は拒否されている。予算担当官ジョン・ボルテンはブッシュを擁護して、「予算案はブッシュ大統領の現在の政策を全て盛り込んでおり、大統領の提案事項も反映されている」と言う。そうだろうか?ブッシュの予算案にはイラクとアフガニスタンでの米軍駐留費用が含まれておらず、ブッシュ自身の提案する社会保険改革費用2兆ドルも反映されていない
倒れた貧乏人は蹴っ飛ばせ(KICKING THE NEEDIEST WHILE THEY'RE DOWN)
ブッシュ政権が始まってから、貧窮する国民は日々増加している。The Center for Budget and Policy Prioritiesは結論づけている:「2003年まで3年連続で貧困率は増加しており、下層な2/5の家庭に流れる総所得の割合は第二次大戦以降最悪の数値となっている。2003年度の時点で、医療保険に加入していない人の数は過去最悪の4,500万人に増加した」それにも関わらず、ブッシュ政権は国民が立ち直るために必要な公共プログラムを削減するつもりでいる。例えば、ブッシュ政権の予算案では「5年間の保育援助基金凍結により、2009年までに保育援助資格のある低所得家庭の数を30万世帯削減する」ことになる。加えて、ブッシュ予算案では、貧困者向けの公共医療保険であるメディケイドの予算は450億ドル削減される予定である。
高齢者向け医療保険制度はメチャクチャに(THE MEDICARE MESS)
ブッシュ大統領が議会通過を狙う、業界に支援された処方箋薬改革案は事態を悪化させる悪法である。議会が同法案を保留扱いしている間に、ブッシュ政権は法案施行による費用見積を10年間で4000億ドルと約束し、メディケア(高齢者向け医療保険制度)の打ち切りを匂わせているが、そもそもその費用見積自体が極度に過小評価した数値であることを自ら承知していたのである。後に、ブッシュ政権は費用見積を見直し、10年間で5,340億ドルと訂正しているが、それはほとんどが保険企業や保健業界への過剰な支払い約束によるものである。さらに、ごく最近の見積では、ブッシュ政権は改革案の費用を5年で3,950億ドルに修正している。一方で、製薬業界は高齢者向けの価格割引を早々と停止して、すでに薬品の値上げを実施している
禁欲プログラムは予算増加(FUNDING FOR ABSTINENCE-ONLY PROGRAMS INCREASED)
ブッシュ大統領は、自身の禁欲プログラムが国内児童の性観念を誤った方向に導いていることに気づいていないようである。昨年行われた研究によると、禁欲プログラムは、例えばマスターベーションが妊娠の原因になるとか、コンドームではHIVウイルスの31%を防御することができないなどの数々の嘘を押し付けている。ブッシュ大統領の予算案では、禁欲プログラム基金は3,900万ドル増額されて、合計で2億900万ドルとされている(訳注:ブッシュの掲げる原理主義的禁欲プログラムは中高校生の性交渉を削減させる目的で開始されたが、ブッシュの地元テキサスでこのプログラムを施行した結果、逆に児童のセックス経験率は増加している。まさしく、大失敗プログラムなのだ。ブッシュ大統領自身、学生時代は金持ちのドラッグ好きお坊ちゃまとして乱れた女性関係を過ごしていたことはよく知られている)
水質汚染防止予算も削減(FUNDING FOR CLEAN WATER SLASHED)
エビアン社には良いニュースだが、大抵の国民には悪いニュース。ブッシュ大統領は水質改善のための連邦基金支出を3億6,900万ドル削減する提案をしている。同プログラムの現在の予算額は7億3,000万ドルで、4年前に比較して19億8,000万ドルも減少している。 (以上)

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