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2005/02/04

イギリス:美容整形に狂牛病感染のリスク?

英タイムズ紙2005/01/29付け記事によれば、美容整形で使われるコラーゲンを媒介とした狂牛病感染の危険性について、政府が調査を開始したという。以下に同記事を翻訳して引用する:

唇に注入する組織と狂牛病感染の関連

患者の衛生懸念による政府取締強化により1/6の美容整形サービスが閉鎖に追い込まれる可能性

頬や唇の美容整形に用いられる組織注入施術から、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)---狂牛病の人間版---が感染する懸念により、英政府は調査を開始している。

医療局長官リアム・ドナルドソン卿の話によれば、美容整形に使われるコラーゲンのような移植用組織が、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病のような血液感染症に汚染されている場合に、ヒトに感染する可能性について、現在のところ専門家が検査を行っているとのこと。今のところそのような感染例は発見されていないが、血液・組織移植細菌安全委員会はその危険性について懸念している。

英国社会における高い頬骨と甘美な唇への憧憬により、多くのイギリス人がそうした顔面部位への組織移植という手段へ急いでいる。

イギリス国内では、唇にコラーゲンを注射して肉厚にする手術が人気を博しており、費用は300ポンド(約5万8,590円)程度。身体部位への組織接着に用いられる移植繊維状タンパク質の一種、コラーゲンを注射していると噂される著名人として、エリザベス・ハーレーやカイリー・ミノーグ、レスリー・アッシュなどが挙げられる。

専門家グループによる美容整形用賦形剤類(ヒトや牛の組織から作られる移植用組織)の研究によれば、すでに死骸や鳥類から混入したとみられる物質が発見されている、とリアム卿は言う。

今回の調査は美容整形業界全体の見直し政策の一環であり、ボトックス注射、移植及び薬品による皮膚剥離などの無制限な施術を行う「カウボーイ」と呼ばれる業者が急増している実態を掴む目的で調査が行われている。新たな法令の下では、患者の安全性改善のために、違法クリニックや施術者は摘発される。この政策により、業者の1/6は強制的に閉鎖されることになるという。(以下略)


この記事が伝える範囲で考えれば、美容整形業界の引き締め政策のために狂牛病不安が利用されているようにも見える。それにしても、美容整形が盛んな日本や韓国などでは、こうした血液感染症の危険性について調査されているのだろうか?興味深い課題である。

ちなみに同記事では英国の美容整形利用の実態も触れられている。以下に引用しておこう:


女性の美容整形トップ5
胸を大きくする手術3731
胸を小さくする手術2417
瞼の手術1993
顔面・首の皺取り1511
腹部の脂肪取り1465
男性の美容整形トップ5
鼻の整形362
耳へのピン(ピアス?)295
瞼の手術280
脂肪吸引術130
顔面・首の皺取り93

美容整形手術の件数は、前年から50%以上増加しており、1万6,367件の施術中、女性が92%を占めている(文中及び表中の数字は英国美容形成外科医協会による施術についての調査数値)

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