「死体を焼いたし、女も子供も焼いた・・・白リン弾で無差別に殺しました。(白リンが)直接肌に触れると、確実に致命傷になって、肉を焼き尽くすんです」
---ファルージャで戦闘に参加した元米軍兵士ジェフ・アングルハートの証言(source)
イタリア国営放送(RAI)で、恐怖のドキュメンタリーが放送された。かねてから噂のあった、米軍によるイラク・ファルージャ大虐殺の実体を伝える衝撃の映像だ。ドキュメンタリーのタイトルは『ファルージャ:隠蔽された大虐殺』。フィルムは以下リンクで見ることができる。(訳注:虐殺死体がそのまま放映されているので注意すること)
- イタリア国営放送(RAI)のサイト(イタリア語版)
- デモクラシー・ナウ!の特集(英語・ダイジェスト版)
同ドキュメンタリーによれば、米軍が使用したとみられる武器は、白リン弾(white phosphorus)とMK-77焼夷弾(ナパームの後継武器といわれる)。白リン弾は第二次大戦中、米軍の沖縄上陸戦において、日本軍の地下壕攻撃の際に使われている。
ところで、この二つの武器の使用に関して、疑惑が最初に伝えられた直後の2004年12月に、米国務省は公式発表で非常に巧妙に説明している。その主張を簡単にまとめると以下のとおり:
- ナパームやそれに類する武器を敵軍に対して使用することは国際法で禁止されていない。従って、2003年のイラク侵攻開始時に米軍がフセイン軍に対してMK-77焼夷弾を使用したが、違法ではない。(napalm or napalm-like incendiary weapons are not outlawed. International law permits their use against military forces, which is how they were used in 2003.)
- 米軍はファルージャ攻撃ではMK-77焼夷弾を使っていない。(no Mark-77 firebombs were used in Fallujah)
- 白リン弾は、通常照明弾として夜間の戦闘で使用され、それ自体違法ではない。ファルージャにおいて、米軍は非常に慎重に白リン弾を用いており、敵に直接浴びせてはいない。(Phosphorus shells are not outlawed. U.S. forces have used them very sparingly in Fallujah, for illumination purposes. They were fired into the air to illuminate enemy positions at night, not at enemy fighters.)
おそらく、今後の米国政府の対応は、アブグレイブ刑務所の虐待事件と同じように、「一部の現場兵士が暴走した」で片付けるつもりなのだろう。
(関連報道リンク)
- イタリア・リパブリカ紙の報道(英訳版)
- 英BBCの報道
- 英インディペンデント紙の報道
- 米軍の化学兵器使用疑惑を現地から最初に伝えたジャーナリスト、ダー・ジャメイル氏の2004年11月26日付け報道
- ファルージャの市民被害を調査したイラク保健省大臣の公式見解「米軍はファルージャでマスタードガス、神経ガスその他化学兵器を使用した」(2005年3月3日)
- ファルージャ虐殺事件を取材し、今回のドキュメンタリーにも登場するジュリアナ・スグレナ記者はバグダッド空港へ向かう途中に米軍から銃撃を受けている。
