カテゴリー

アクセスの多い記事

« クルーグマン:「恐怖への期待」 | トップページ | 9/11テロ公式調査報告書の劇画版が登場 »

2006/08/18

「ブッシュ政権の盗聴活動は憲法違反、ただちに中止を」デトロイト連邦地方裁判所が決定

ブッシュ大統領によって極秘に承認されたNSAによる令状なし米国内盗聴活動『テロリスト監視プログラム(Terrorist Surveillance Program)』が合衆国憲法違反であるとして、有力市民団体であるアメリカ自由人権協会(ACLU)を代表とする米市民団体連合が連邦政府及びAT&Tを相手に訴訟を起こした件で、デトロイト連邦地方裁判所は当該盗聴活動を憲法違反とする判決を下し、ブッシュ政権側に対しただちに盗聴活動を停止するよう求めている。source


国家安全に関わる事案に際して、大統領は憲法に優先する権限を持つというブッシュ政権側の主張は、今回の判決により法的に斥けられたことになる。同様の裁判がニューヨーク連邦裁判所でも市民団体・憲法権利センター(Center for Constitutional Rights)の訴えにより継続しており、同判決が影響を及ぼすのは必至の情勢である。

NSAの令状なし盗聴の違法性を問う裁判について、これまでブッシュ政権側は「国家安全を脅かす」として、各地方判事側に裁判の中止を求めてきたが、各連邦地方裁判所側は政権側の要求を拒否してきた。今回の判決について、ホワイトハウスのスノー大統領広報担当官は「これほど同意できない判決はない」と連邦裁判所を批判、司法省を通じて対決する姿勢を示している。

44ページに及ぶ今回の判決文の中で、米地方判事アンナ・ディッグス・テイラーは『テロリスト監視プログラム』による令状なし盗聴が、憲法で保障される言論の自由(修正第1条)、不法な捜索や押収の禁止(修正第4条)、大統領権限の憲法による規定(第2条)に違反しており、「アメリカ合衆国においては、世襲制の王族も憲法外の権力も存在してはならない」と述べている。

ブッシュ政権の違法性については、つい先日も連邦最高裁判所が、グンタナモ刑務所に収監されているテロ容疑者を軍事裁判にかけるというブッシュ政権側の主張を斥けて(ハムダン事件)、ブッシュ政権側のテロ容疑者に対する対応は国際法違反であるとの判決を下している

« クルーグマン:「恐怖への期待」 | トップページ | 9/11テロ公式調査報告書の劇画版が登場 »

ブッシュの違法盗聴命令」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1730/42241052

この記事へのトラックバック一覧です: 「ブッシュ政権の盗聴活動は憲法違反、ただちに中止を」デトロイト連邦地方裁判所が決定:

« クルーグマン:「恐怖への期待」 | トップページ | 9/11テロ公式調査報告書の劇画版が登場 »

2016年5月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31