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2006/10/25

グレッグ・パラスト:「選挙不正のレシピ」

英BBCとガーディアン紙を中心に活躍するアメリカ人ジャーナリスト、グレッグ・パラスト氏の最新コラム以下に全文翻訳して掲載。パラスト氏は2000年米大統領選挙でブッシュ陣営が行った大掛かりな不正行為を英BBC放送チームと共に暴露し、世界的に知られる(アメリカ人から忌み嫌われている)名物調査報道記者である。

Armed Madhouse

グレッグ・パラストの最新著作『Armed Madhouse

2000年と2004年大統領選挙で共和党系草の根組織による大規模な不正が行われていた件は、すでに米国と日本以外の海外メディアで報道されているが、『民主主義の主導国家』を自負するアメリカ国民は、一般的に右派も左派も自国の貧相な選挙システムの問題についてはほとんど黙認している感じだ。

しかしそれでも、下院のジョン・コンヤーズ議員や、ブラッド・フリードマンなどの著名ブロガー、各種市民団体の執念深い追求によって米国選挙システムの問題が注目され始めており、少しづつ事態は好転し始めている。(といっても、今のところ選挙不正が減少しているわけではなくて、不正を警戒し監視しようという国民が増えているだけのことだが、民主党権威派のような黙認・無視姿勢よりマシである)

Votingbooth

ワシントンポスト紙の最新報道によれば、バージニア州上院議員立候補者のうち、民主党候補の名前が候補者一覧画面で一部欠落しているという奇妙な不具合が発覚。選挙管理委員よれば「不具合修正は中間選挙に間に合わない」。これでまたしても無効票が続出?

そんなわけで今年11月7日の米中間選挙も(報道はされないだろうが)全米各地で大混乱になるだろう。サロン誌の調査によれば、オハイオ、フロリダ、アリゾナ、インディアナ、カリフォルニア、ミズーリの各州では、州の投票規定(投票抑制政策と揶揄されている)により、少数民族への投票妨害が行われると予測されている。前回選挙でもっとも大胆な不正をしたオハイオ州務長官は、すでに今年の選挙に備えて投票所での出口調査を大幅に制限(事実上は禁止)すると宣言し、メディア各社から抗議されている。イリノイ州シカゴでは、135万人分の有権者登録データベースが外部から容易に操作可能というシステム不具合が発覚している。ワシントン州シアトルでは、有権者登録用紙の配達が遅れて、1,100人ほどの住民が2006年度の投票権を失っている(遅れたのは偶然にも少数民族と貧困層の登録分だ)。米国中に設置される電子投票システムの信頼性の低さはすでに専門家のお墨付きだが、その管理体制と運用も大問題である-選挙管理スタッフが機械をまるごと持ち帰ったり、集計プログラムの内容を容易に変更できたりするのだ。

はたして、アメリカ合衆国で民主的且つ公正な投票と正確な票集計が実現する日はくるのだろうか?

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2006/10/21

ブッシュの新たな敵:タブロイド紙

(以下画像・記事のsource:BuzzFlash

Bush Marriage Over! Laura Erupts After Drinking Binge

ナショナル・エグザミナー紙2006年10月23日号の表紙。トップ記事タイトルは『ブッシュの結婚生活は終わった!:大酒飲んで爆発するローラ

Bush Divorce Deal: Laura Wins, Condi Loses

グローブ紙2006年8月14日号の表紙。トップ記事タイトルは『ブッシュの離婚取引:ローラ勝利、コンディ敗北

ナショナル・エグザミナー紙、グローブ紙は共にアメリカン・メディア社が出版・流通させているスーパーマーケット・タブロイド紙。

2006/10/20

ラムズフェルドの北朝鮮コネクション

ラムズフェルド米国防長官

脅威マーケティングの権威ドナルド・ラムズフェルド


ラムズフェルド米国防長官と北朝鮮の核開発事業に関する小さなニュースリンクを以前紹介したが、その後詳細を伝える過去報道を発見したので以下に記事全文を翻訳して掲載する。(以前の記事とは若干報道事実が違っている)今回の記事は、2003年5月当時の米フォーチュン誌に掲載されていたものである。

国防総省の資産管理の大失態、イラク侵攻後の大失態アブグレイブ刑務所の囚人虐待-ラムズフェルドのマネジメント能力は惨めなものだが、クライシス・マーケティング分野(あるいは脅威マーケティング?)では比類なき才があるようだ。しかも、以下の記事からわかるように、「偶然そこに居合わせた」だけではなくて、世間の脅威から最大限の利益を得られるようにむしろ積極的に努力しているらしい

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2006/10/18

イラク:『有志連合軍』戦死者3,000人を超える

米CNN放送の集計によると、イラク戦争で米英軍を中心とした『有志連合軍』の総戦死者数が10月16日時点で3,000人を超えたという。

CNN放送によれば、連合軍側の戦死者数は以下のとおり。

  • 米軍:2,759人
  • 米軍が雇った傭兵:7人
  • 英軍:119人
  • イタリア軍:32人
  • ウクライナ軍:18人
  • ポーランド軍:17人
  • ブルガリア軍:13人
  • スペイン軍:11人

上記の他に、オーストラリア軍、デンマーク軍、エストニア軍、フィジー軍、オランダ軍、ハンガリー軍、カザフスタン軍、ラトビア軍、ルーマニア軍、サルバドル軍、スロバキア軍、タイ軍で戦死者が出ているという。

チェイニー2006年10月16日

ケンタッキー州フォートキャンペル基地で4000人の兵士を前に演説するチェイニー副大統領。最近では『ホワイトハウスのベイダー卿』『ダース・チェイニー』等と呼ばれている。話す内容はほとんど妄想。

イラクの戦況としてCNNが伝えるところでは、スンニ派武装勢力が米軍に対してビデオで和平協定を申し出ており、和平の条件として米軍撤退のタイムテーブル提示と武装勢力の正式認可を挙げているという。また、スンニ派の或る武装勢力はイラク分割統治案(連邦制)を提案している。

一方、16日にケンタッキー州フォート・キャンベル基地で行われた『第101空挺師団イラク帰還歓迎会』で、チェイニー副大統領はイラクから帰還したばかりの4000人の兵士に対し以下のように演説している

「駐留軍として従軍した諸君には、簡単ではないが着実に事態が進展していることがおわかりだろう。そして、さらに前進できる自信があるはずだ。(中略)様々な交流を通じて培われた諸君の寛大さと品位、栄誉と親切心が、(イラクと米国)両国にとって大切な、強固な友好関係を築いてきたのだ。」

第101空挺師団からは、今も4,000人がイラクで任務に就いている。

2006/10/13

ブッシュ:「なんで俺が北朝鮮のことを心配しなきゃならないんだ?」

ボブ・ウッドワードの最新著作『State of Denial: Bush at War, Part III』によれば、大統領就任前のブッシュは北朝鮮について非常に興味深い話をしている。source

以下に、書籍から一部翻訳して引用:

ジョージはバンダル王子を脇に座らせて言った。「バンダル、君は世界についてよく知る最高のダチだ。ひとつ教えてくれよ」

「知事殿、何のことでしょう?」

「なんで俺が北朝鮮のことを心配しなきゃならないんだ?」

私にもわからない、とバンダルは言った。彼がファハド国王のために取り組むことのない少数の国家のひとつが北朝鮮だった。

「世界の隅々の国について説明を受けるんだが」ブッシュは言う。「皆が北朝鮮のことを話すんだよ」

「知事殿、」バンダルは言った。「あなたが北朝鮮を心配する理由について、ひとつお教えしましょう。」

「いいとも、お利口さん」ブッシュは言った。「教えてくれ」

「北朝鮮の国境付近には3万8,000人のアメリカ兵が駐留しています。(中略)少なくともこれは重要な点ですよ。国境を越えて一発やられれば、たちまち兵士の半数が死ぬでしょう。化学兵器や生物兵器、あるいは通常兵器であれ、1万5,000人ほどの米兵が死んで、合衆国は途端に戦争突入です。」

「フーン、」ブッシュは言う。「他の連中も、ズバリ単刀直入に言ってくれりゃいいのにな。北朝鮮の歴史の本を半分くらいまで読んでたところだよ。」

「では、もうひとつの答えをお教えしましょう。もう北朝鮮の心配はしたくないでしょう?」バンダルは聞いた。このサウジアラビア人は、アメリカが東アジアの紛争に巻き込まれることなく中東政策に集中するよう望んでいた。

「そうは言ってないよ。」ブッシュは応えた。

「ですが、もし気にしたくないのでしたら、(在韓)駐留米軍を撤退させてみてはいかがでしょう。そうすれば、単なる地域紛争になります。ゆっくり事態を検討する時間ができますよ。“介入すべきか?せざるべきか?”という具合に。」(以下略)


ブッシュとバンダル王子

2002年8月27日、テキサス州クロフォードの私邸で談笑するブッシュ大統領とバンダル王子(当時は駐米サウジアラビア大使)。

ワシントンポスト紙の軍事評論で知られるウィリアム・アーキン氏の著作『Code Names: Deciphering US Military Plans, Programs, And Operations In The 9/11 World』(2005年刊)によれば、韓国内80ヶ所の米軍施設に駐留する兵士数は約3万7,000人。バンダル王子の外交プロとしての優秀さが伺えるやりとりである。

2006/10/05

ボブ・ウッドワードの新著『State of Denial』にワシントンが騒然

ワシントンポスト紙編集主幹で同社のスター記者、ボブ・ウッドワードの最新著作『State of Denial』が10月2日から発売開始された。版元によれば発売後わずか2日で3刷目、90万部以上出荷という超ベストセラー書籍になっており(彦摩呂風に言えば「ノンフィクション界のハリー・ポッターや!!」)、その流れで他のブッシュ批判ノンフィクション本も次々とベストセラーになりつつあるという。

そして、その書籍の内容をめぐり、米国政界に大激震が走っている

ウッドワードのブッシュ政権内幕本としては、これまでに『ブッシュの戦争(Bush at War)』『攻撃計画(Plan of Attack)』の二冊が刊行されているが、政府の機密情報を暴露しつつも、ブッシュ大統領個人については決断力に富む強力なリーダーシップを持つ人物として常にポジティブに描かれてきた。ブッシュ大統領を含めブッシュ政権幹部もウッドワードの描くブッシュ政権像に大変満足している様子(前二作で、ウッドワードはブッシュ大統領・チェイニー副大統領を相手に、特別扱いとも言える長時間独占インタビューをホワイトハウスで行うことを許されている)ブッシュ本人も著作が刊行されるたびに公の場で推薦してきた。

ところが、今度の新著『State of Denial』刊行に合わせ内容の抜粋が報道され始めると、ホワイトハウス側は「ウッドワード氏の報道姿勢は歪曲している」と批判し始めた。ウッドワードの予告どおり、現在の合衆国政府はまさしくState of Denial(拒絶状態)になったのだ。

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2006/10/01

アフガニスタン南部で英軍が休戦・撤退交渉中?

英タイムズ紙の報道によると、アフガニスタン南部のヘルマンド州ムサ・クラ(Musa Qala)でタリバンと交戦中の英軍部隊が、地元部族と極秘で協議し、同地からの事実上の撤収を提案しているという。(source:英タイムズ紙2006年10月1日付記事

英タイムズ紙のマイケル・スミス記者-ダウニング・ストリート・メモ事件のスクープで知られるスター記者-の伝えるところによれば、英陸軍特殊部隊司令官エド・バトラー准将が地元首長の集まる評議会に出席し、タリバン勢力が英軍同様に同地から撤退することを条件とした取引-『休戦』という言葉は避けられている-を提案したという。

ヘルマンド州ムサ・クラではタリバン勢力による激しい攻撃が継続しており、今年8月には同地に展開していたデンマーク軍が撤収したと伝えられている

英テレグラフ紙:「金正日は影武者を使っている」

英テレグラフ紙の特派員報道によると、北朝鮮の指導者・金正日が日常業務の際に影武者を利用しているという。(source:英テレグラフ紙2006年9月30日付、北京特派員リチャード・スペンサー記者のブログ

テレグラフ紙北京特派員スペンサー記者は、韓国諜報筋の話として、金正日が国内各地の農場や工場を視察する際に二人の影武者を使っていると伝えている。

韓国諜報筋の話では、「二人とも金正日にソックリで、同じ年、同じ背丈、同じ髪型で腹の出っ張り具合も同じ。二人とも将軍様のように振舞うよう訓練され、一層似るように整形手術を受けている。」

また同報道によると、金正日は糖尿病による腎臓疾患を患っているとも伝えられている。

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