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2007/07/29

Stop and Think:マイク・グラベル猛語録(1)

「・・・そこで1人の上院議員の登場となりました。彼は馬鹿にされることを恐れなかった。基本的に、人々を従わせるのは恐怖です。列から外れてはいけない・・・母親の膝にいる頃からそう教わっているものです・・・うまく生きていくためには、はみ出してはいけない、目立ってはいけないし、馬鹿と思われるような真似をしてはいけないとか、そういうことです。しかし、彼は恐れなかった・・・戦争の最中に徴兵制度という並外れた問題に向き合ったのです。それで私は考えました。“オーケー、この男ならいいかもしれない”。しかし私は彼に会ったことがなかった・・・彼以外の議員には以前から会っていたが、彼のことは知らなかった。“オーケー、彼はフィリバスターをしてるじゃないか”。」

-ランド研究所で軍事アナリストを務め、後に内部告発者としてベトナム戦争政策を批判したダニエル・エルスバーグが、自ら持ち出した極秘文書『ペンタゴン・ペーパー』全編を託した当時のマイク・グラベルの印象について語る(デモクラシー・ナウ!2007年7月2日付放送より

Mike Gravel

エリート・金持ち主義政治に喝!怒りのド根性大統領候補マイク・グラベル

2008年度合衆国大統領選に、民主党から一番早く立候補した77歳のド根性候補、元アラスカ州上院議員マイク・グラベル氏。今回は彼の傑作発言をいくつか以下に抜粋して紹介しよう。

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米軍のイラク・アフガニスタン帰還兵、5万2,375人がPTSD

米退役軍人局の最新報告によると、イラクとアフガニスタンから帰還した米軍兵士のうち5万2375人がPTSDとして診断されたが、戦傷年金を支給されたのはわずか1万9,015人で、退役軍人向け医療制度のさらなる拡大が求められているとのこと。(source:サロン誌、退役軍事局公文書

英陸軍で2004年以来兵士の脱走事件が9,000件以上発生

英日刊紙ヘラルドの報道によると、イギリス陸軍では2004年以来9000人以上が脱走し、現在も1,100人以上が逃亡中であることが明らかにされている。

現在のアフガニスタン・イラクでの任務増加が脱走兵増加の原因であるという見方を英国防大臣は否定しているが、2007年に入り6ヶ月間ですでにおよそ1,300件の脱走兵事件が発生していることは認めている。

ヘラルド紙の調査によると、2004年以来軍を脱走した英兵士の人数は9,350人で、英陸軍兵士総数(予備役含め9万8,000人)の10%近くを占めている。

米陸軍では、イラク戦争開戦以来7,000人以上の兵士が軍を脱走していると見られている。

イギリスでは、7月初旬に英陸軍参謀総長のリチャード・ダナット卿が、英軍のイラク駐留により国防体制が悪化しており、英陸軍が崩壊しかねない、と政府側に警告している。ダナット卿は上級将校たちに対し、イラク、アフガニスタンの部隊を補強するほどの戦力が残っておらず、これ以上不足の事態が発生した際には対応できないと通達している。

また、ヘラルド紙の調査によると、英空軍の輸送機のうち1/3が40年以上使用されていて故障が耐えないなど、英軍全体の装備の老朽化も問題になりつつあるという。

2007/07/22

2008年合衆国大統領選挙:選挙資金情勢

「この会場にお集まりの皆さんはこんなことを言ったら驚くだろうかね・・・お金を持たない者には正義も全く与えられないと言ったら?皆さん、驚きですかな?・・・なんてこった!皆さんが公正さを獲得する唯一の方法は、向き直って一念発起して、議員になってシステムを変えるしかないんだ。なのに今じゃ本当にシステムを変えようという発想はないらしい。相変わらずの政治だな。」

-マイク・グラベル、2007年6月28日、ワシントンDCのハワード大学で開催されたPBS(全米公共放送網)協賛の民主党大統領候補者討論会にて発言。


アメリカ合衆国の大統領選挙は、民主主義の実現というよりはむしろ投資ビジネスに近い。各候補者は全国各地を巡って出資者や支援企業を募り、その資金を元手にホワイトハウスへ敵対的買収を試み、アメリカ株式会社の乗っ取りを図るのだ。資本家から経営を委任されCEO役を買って出た大統領は、乗っ取り後に組織のスリム化を図り、部門によっては海外企業等に売却する。そういうスタイルの成長戦略をとってきたアメリカ株式会社の主な事業は戦争で、その市場は21世紀に入り再び拡大しつつある。ブッシュCEOが社運を賭けて市場に送り出したイラク戦争は不採算事業となった。経営陣の一部、従業員の多数は同事業の縮小を求めているが、一方で執行役員チェイニー副大統領の指揮の下、新商品であるイラン戦争の開発も急ピッチで進められている・・・。

そんなわけで、2008年度合衆国大統領選挙に向けて、米国連邦選挙管理委員会は各候補者の最新選挙活動資金状況を公開した。以下の表で、どの候補者がどれだけ稼いでいるのかを確認していただきたい。(1ドル=122円換算)

民主党大統領候補者政治資金表(2007年6月30日末時点)
候補者名資金総額資金総額(円)支出額手持ちの現金
ヒラリー・クリントン$63,075,927¥7,695,263,094$17,849,095$45,226,832
バラク・オバマ$58,912,520¥7,187,327,440$22,648,832$36,263,688
ジョン・エドワーズ$23,129,158¥2,821,757,276$9,785,203$13,343,954
ビル・リチャードソン$13,339,633¥1,627,435,226$6,209,949$7,129,684
クリス・ドッド$12,076,091¥1,473,283,102$5,697,820$6,378,271
ジョー・バイデン$6,461,745¥788,332,890$3,691,828$2,772,442
デニス・クシニッチ$1,117,566¥136,343,052$902,355$213,269
マイク・グラベル$238,745¥29,126,890$207,604$31,141
共和党大統領候補者政治資金表(2007年6月30日末時点)
候補者名資金総額資金総額(円)支出額手持ちの現金
ミット・ロムニー$44,432,350¥5,420,746,700$32,310,796$12,121,554
ルドルフ・ジュリアーニ$35,629,265¥4,346,770,330$17,303,045$18,326,220
ジョン・マケイン$25,328,694¥3,090,100,668$21,926,631$3,224,428
サム・ブラウンバック$3,321,965¥405,279,730$2,861,729$460,236
ロン・ポール$3,009,997¥367,219,634$655,142$2,354,855
トム・タンクリード$2,807,879¥342,561,238$2,209,606$598,451
ダンカン・ハンター$1,352,941¥165,058,802$1,140,014$212,927
マイク・ハッカビー$1,310,753¥159,911,866$873,584$437,169
トミー・トンプソン$890,398¥108,628,556$768,750$121,648
ジム・ギルモア$391,693¥47,786,546$329,928$61,765

ヒラリー、オバマ陣営はそれぞれすでに70億円以上の選挙資金を集めている。日本の選挙から見ると驚きの金額だが、前回2004年度大統領選挙で、共和党ブッシュ陣営が党大会直前までに2億6,980万ドル(約328億円)、民主党ケリー陣営が2億3,460万ドル(約286億円)稼ぎ出した実績を考えると、まだまだ先は長いのである。

資金力トップは民主党のヒラリー・クリントンだが、4月から6月の3ヶ月間はバラク・オバマが大量の資金(3,280万ドル、約39億円)を集めており、このペースだとオバマが民主党トップを獲得する可能性が高くなった。この状況を注視しているのはおそらくアル・ゴア陣営で、支持者間では早くもゴア大統領=オバマ副大統領の観測が広がっている。(日和見主義の軍人、コリン・パウエル前国務長官も外交政策をネタにオバマ陣営に接近しているらしい。)

「アメリカでは新製品の発表は9月と決まってるんだ」と言ったのはブッシュ政権のカード大統領補佐官だが、そのセオリーどおりであれば、アル・ゴアの大統領選出馬表明はおそらく8月末、ハリケーン・カトリーナ上陸2周年追悼行事の前後に行われる可能性が高い。しかし、息子の薬物中毒問題もあって、ゴアファミリーは選挙に乗り気でないらしい。家族か、ホワイトハウスか・・・アル・ゴアは選択を迫られている。

2008年度大統領選挙は予備選の早期化から、今まで以上に各候補者は地方CM等に早々と大量の資金を投入するようになったらしい。金遣いがもっとも激しいのは共和党のミット・ロムニーで、過去3ヶ月で2,000万ドル(約24億円)以上を支出している。

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2007/07/21

ブッシュ、結腸検査のため大統領権限をチェイニーに一時移譲

ホワイトハウスの発表によれば、ブッシュ大統領は21日に結腸内視鏡検査を受けるため、大統領権限が一時的にチェイニー副大統領に移譲されたとのこと。(source:CNN

ホワイトハウスのスノー広報担当官の説明:「ブッシュ大統領は麻酔下におかれるため、合衆国憲法修正23条第3項が履行されることになりました。同条項の履行により、ブッシュ大統領が再び大統領権限を再取得するため適切な権限を行使すると通知されるまで、副大統領は実行大統領として執務を行います。」

報道官によれば、検査は数時間で終了するもよう。

2007/07/14

マイケル・ムーアvs.グーグル?

マイケル・ムーア『シッコ』に対する批評の数々

「“シッコ”はムーアの作品としては最重要作で、最も感動的で、最も刺激的な作品だろう。彼のこれまでの作品に比較しても、かなり趣を異にしている。」
ロサンゼルス・タイムズ紙

「ムーアの最も確かで、最も敵対的でなく、しかもおそらく最も重要な作品。」
ニューヨーク・デイリーニュース紙

「“シッコ”はムーアの最高作であり、今までで最も注目すべき作品で、激怒に満ち独善的すぎる“華氏911”よりもはるかに説得力がある。」
ボストン・グローブ紙

「“シッコ”は人々を恐怖に陥れるだろうが、そうであるべきなのだ。」
サンフランシスコ・クロニクル紙

「説教臭く、映画的悲喜劇に満ちているが、“シッコ”は名作である。」
タイム誌

「“シッコ”はムーアの最高作だ。怒りと、望みと、イカれた行動が絶妙な配分で散りばめられ、医療保障と仕事の関係に深遠な疑問をもたらしている。」
ニューヨーク・マガジン誌

「“シッコ”はムーアの作品としては最も異論を呼ばず、広範に訴求できる作品である。」
ニューヨーク・タイムズ紙

「紳士淑女の皆さん、私達が同意できることが二つあります:アメリカの医療システムは破綻していること。それを修正できる人物はマイケル・ムーアではないこと。」
ワシントン・ポスト紙

アメリカの医療危機問題をテーマにしたマイケル・ムーアのドキュメンタリー最新作『シッコ』が全米公開され、米医療システムへの懸念は業界への怒りに波及し、その影響力が拡大しつつある。しかし、医療保険業界や製薬業界がそうした事態に黙っているわけもなく、すでに業界側からの反撃が大手メディアを通じて開始されている。

ところで、ムーアに対する攻撃は、意外な場所でも起こっていた。ネット検索最大手のgoogle社で、医療業界向け広告枠の販売を手がけるローレン・ターナーという社員は、同社公式ブログ6月29日付のエントリー:『ネガティブな報道でビョーキになる?』で、『シッコ』について書いた。以下に一部引用すると:

「議員も、訴訟屋も、患者団体も活気付いてますが、私達の周辺では不安が広がっています。そりゃそうでしょう?ムーアは医療保険企業や医療サービス、さらに製薬業界に対して、個別の主観的な、システム上最悪の物語を引き合いに出して攻撃しているのです。ムーアの映画は、この業界を金とマーケティング主導の世界と見なし、患者の幸福と治療に対する業界の貢献については示さずにいるのです。」

明らかに、彼女はムーアの姿勢と作品『シッコ』をお気に召さないらしい。それはいいとして、注目を集めたのは投稿の後半部分にある以下の主張である:
「わが社ではテキスト広告、ビデオ広告、リッチメディア広告を、有料の検索結果枠や当社の拡大しつづけるコンテンツネットワーク中の適切なウェブサイトに掲載できます。問題がどうであれ、グーグルは人々を啓蒙し貴社のメッセージを宣伝するためのプラットフォームとしての役割を果たします。」

ローレン・ターナーの主張がおわかりだろうか?ムーアが作品で提起する医療危機問題を単純に業界に対する攻撃と考え、彼女はクライアントである医療業界に対して、googleにもっと広告を出稿すれば市民側の業界批判を抑えられると提案しているのである。どうやらローレンは、医療業界人以外の人々もgoogle社ブログを読むことは想定していなかったらしい。

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2007/07/13

イラク駐留米軍、1年で429人の市民を検問所で誤射:公式記録で発覚

イラク駐留米軍は、検問所やパトロール中車列付近で、過去12ヶ月に一般イラク市民429人を誤射し、死傷させている事実が、米軍内部の統計資料で明らかになった。(source:米マクラッチー紙2007年7月11日付報道

駐留米軍によるイラク市民犠牲者数に関する公式統計が明らかになったのは今回が初めてであり、一般市民の保護任務を充分に果たせていない米駐留軍の現実を表している。

記録によれば、今回明らかになった死傷者数は、検問所に近づきすぎたか、検問所に急接近した市民に対し米軍兵が発砲した事件の犠牲者を示しているという。

2007/07/10

ブッシュ政権が北朝鮮との平和条約締結を検討中

ウォールストリートジャーナル紙の最新報道によると、現在ブッシュ政権内部では、北朝鮮との平和条約締結に向けて検討が開始されているという。source

匿名の政府高官らがジャーナル紙側に語ったところによると、ブッシュ政権内では、朝鮮戦争の終結を公式に宣言すべく、平和条約を締結する方策を探っている最中とのこと。ブッシュ政権側は、年末までに北朝鮮側との交渉を開始する意向であると同紙は伝えている。

2007/07/09

NYタイムズ紙が社説で初めてイラク撤退を主張

ニューヨークタイムズ紙は7月8日日曜版社説で、同社としては初めて公的にイラクからの撤退を呼びかけている。『故郷への道』というタイトルが付いた同社説の最初の一文はこう始まっている:「合衆国がイラクから撤退する時期が来た。秩序ある撤退に必要とされる以上に遅れるべきでない。」

タイムズ紙はさらにブッシュ政権を強い言葉で攻撃している。「ブッシュ大統領とチェイニー副大統領はデマゴギーと恐怖を操り、戦争を終わらせようというアメリカ国民の要求を抑え付けている。撤退は流血と混沌を招き、テロリストを勢いづかせることになると彼らは言う。実際には、すでにそうした事態になっている-この不必要な侵攻と無能な戦争手腕の結果である。」

米世論では過半数がイラク撤退を支持しているが、紙面でイラク撤退を主張する新聞社は、これまでロスアンゼルス・タイムズ紙などごく一部に過ぎなかった。

2008年大統領選挙:無党派層の動向

朝日新聞社と東京大学の共同有権者調査によれば、2004年度参院選挙で民主党に投票した4人に1人が2005年度衆議院選挙で自民党に投票し、2005年度衆議院選挙で自民党に投票した4人に1人が、今年の参議院選挙で自民党に投票しないと回答しているという。

日本の選挙では「自民党と民主党の間を揺れ動く」浮動票が選挙結果を大きく左右する。米国流に言えば、この層は“スイング・ヴォーターズ(swing voters)”と呼ばれる特定の政党に拘らない無党派の有権者達だ。最新の世論調査によれば、現在の米国では、有権者のおよそ3割(男性の31%、女性の23%)が自身を無党派と申告しているという。日本と同じく米選挙業界でも、この無党派層が2008年大統領選挙においてこれまで以上に重要な役割を果たすとみられている。

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2007/07/06

「イラク駐留は資源確保のために必要」オーストラリア国防大臣が説明

オーストラリア防衛大臣を務めるブレンダン・ネルソンが、ABC放送のインタビューでイラク駐留継続の理由について問われ、「中東地区における資源確保のために必要」と発言し、ハワード首相が慌てて防衛大臣の発言を否定する事態となり、オーストラリア政界で波紋が拡大している。AFP通信の報道

「世界各国にとってはもちろんのこと、オーストラリアの国益確保のためにも、資源確保は重要なのです。」インタビューの中で、ネルソン防衛大臣は言っている。「イラクだけでなく、中東地域全体が、資源供給元として、特に石油供給元として、世界各国にとって重要な地域なのです。」「イラクから早期に撤退するとなれば、どんな事態になるのかを、オーストラリア国民は考えるべきです。」

防衛大臣の発言がもたらす批判を抑えるため、同日に行われたラジオインタビューでハワード首相はただちに嫌疑を否定し、「我が国がイラクに駐留する理由は石油ではなく、参戦した理由も石油ではないし、駐留継続の理由も石油ではない。」と説明した。また、サンデーヘラルド紙が先日スクープしたイラク駐留オーストラリア軍撤退計画の存在についてもあらためて否定している。

一方、イラクからの早期撤退を唱える野党・労働党は、防衛大臣と首相の発言の矛盾を批判し、与党への攻撃姿勢を強めている。今年末に予定されているオーストラリア総選挙で、イラク戦争問題は最重要の争点となっており、オーストラリア国内では野党側有利の観測が拡大している。

2007/07/01

イラク駐留オーストラリア軍、2008年2月から撤退開始か?

オーストラリア・サンデー・テレグラフ紙のスクープ記事によれば、ジョン・ハワード首相は密かにイラク駐留軍撤退計画を練っており、来年2月から撤退を開始する意向であるという。

オーストラリア政府上層部の高官がテレグラフ紙に明かしたところでは、ハワード首相側のイラク撤退計画は政府閣僚の安全保障会議上に提示されておらず、米ブッシュ政権にもまだ伝えられていない機密事項であるという。また同高官の話によれば、ハワード首相側は、米政府議会が今年9月中旬に予定しているイラク駐留米軍戦況報告の結果と、イギリスの新首相ゴードン・ブラウンの意向を鑑みてから撤退計画の詳細を決定するという。

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