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2007/08/29

コメディ俳優ジム・キャリーがアウンサンスーチー解放を呼びかけ

カナダのコメディ俳優、ジム・キャリーがYouTube上で、ミャンマー政府により自宅軟禁の状態にあるアウンサンスーチー女史の解放を呼びかけている。(AP通信の関連記事

2007/08/28

CIA工作員名漏洩事件:ヴァレリー・プレイムの回顧録がいよいよ刊行

この秋、アメリカ政界で最もスキャンダラスな著作がついに刊行されることになった。CIA工作員名漏洩事件(通称プレイムゲート事件)の渦中の人物で被害者でもある元CIA工作員、ヴァレリー・プレイムの回顧録である。

当初CIAは、元職員である彼女に対して回顧録出版を許可しなかったため、ヴァレリー・プレイムは今年2月にCIAを相手に裁判を起こし、8月初旬に回顧録出版の許可を勝ち取ったばかりだ。CIA側の回顧録公開条件は非常に奇妙で、彼女がCIAに勤務していた具体的・詳細な期間については言及してはいけないというものだった。しかしCIA工作員名漏洩事件に伴う議会調査で、彼女のCIA勤務期間の大半はすでに知れ渡っている。ともあれ、当初8月に刊行される予定だったこの回顧録は、CIAの通常検閲で問題がなければ、10月22日に正式に発売されることになった。

イラク侵攻前のブッシュ政権による情報工作活動を克明に記したベストセラー書籍『HUBRIS』には、この女性CIA工作員に関する詳細な経歴が紹介されている。それによると、ヴァレリー・プレイムはペンシルバニア州ハンティントンバレー生まれのスイス系アメリカ人で、父親がNSA(国家安全保障局)勤務経験のある空軍中佐、母親が小学校教諭という家庭で育ち、ペンシルバニア州立大学在学中に学友のトッド・セスラーと結婚、直後に22歳で夫婦揃ってCIAへ申し込んだという。

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2007/08/26

ゴンザレス米司法長官交代の噂

ブッシュ政権による司法省人事への介入をめぐり、上院司法委員会による調査で証言を求められた際に偽証し、弾劾される可能性が高くなったアルベルト・ゴンザレス米司法長官が、近日中に辞任するのではとの観測がワシントンで拡大している

ゴンザレスの後任として名前があがっているのが、現国土安全保障省長官マイケル・チャートフ。チャートフは2005年のハリケーン・カトリーナ大災害で大失敗し、国土安全保障省自体も機能不全に陥っている中で、こちらの後任人事も注視されている。

上院司法委員会による調査では、すでにブッシュ大統領の右腕カール・ローブが証人喚問を拒否した直後に辞任を表明しており、ブッシュ政権崩壊・大統領弾劾の可能性も高まっている。

2007/08/15

イラク駐留米軍:狙撃兵の従軍拒否宣言

英国の医学雑誌LANCETに掲載された研究によれば、米軍のイラク侵攻以来、イラク国民の総犠牲者数は100万人に達しようとしている

アフガニスタンではすでに419人の米兵が戦死した。イラクでの米軍戦死者数は3,666人、そのうち3%は自殺が占めているという

英デイリーメール紙の試算によれば、イラク戦争の戦費は米軍・英軍合わせて1秒間に2,000ポンド(約47万円)以上のペースで増え続けている

2008年度のアメリカ大統領選候補者のうち、ヒラリー、オバマはいずれも米軍のイラク駐留について“撤退”ではなく“中東再配備”を主張する。オバマは米国はパキスタンに単独攻撃を仕掛けるべきと主張し、ヒラリーは核攻撃も選択肢から外してはならないと発言して憚らない。民主党トップ集団にとって、どうやらブッシュ政権はソフト過ぎるらしい。

一方でイラク駐留米軍の即時全面撤退を支持するのは、民主党ではビル・リチャードソン候補、デニス・クシニッチ候補、そしてマイク・グラベル候補、共和党ではロン・ポール候補のわずか4人。悲しいことに、アメリカでは戦争を批判するとアウトサイダー扱いされてしまう。

ド根性大統領候補マイク・グラベル
は「ベトナムでの米軍兵士の死は無駄ではない。兵士に謝罪せよ」という批判に応えて、こんなことを書いている

「・・・南ベトナム陥落後、アジア全土に共産主義が拡大するという不吉な予測は実現しなかった。共産国であっても、アメリカ合衆国とベトナムは今や最も良好な貿易関係を築いている。ホーチミン市に行けば、バスキン・ロビンスのアイスクリームを買うことも出来る。

30年間もの無用な流血の結果、5万8,000人ものアメリカ人が殺害され、数万人が手足を失くし精神を病んで帰還した。自己を犠牲にして祖国に尽くした兵士達には敬意を表すべきだ。しかし、彼らの英雄的行動が戦争そのものの無益さを軽減したわけではないことも認識すべきである。現在、イラクで同じ過ちを繰り返すことで、我々は退役軍人や戦地の兵士たちに対して非常に酷い仕打ちをしている。なぜ我々が再び同じ過ちを繰り返しているのか問うてみるのは公正ではないのか?」


テレビに登場すれば怒鳴ってばかりのマイク・グラベルだが、しかし戦争に対する彼の主張は沈黙を通じてさえ広範に知らされるべきだと強く感じる。

過去の戦争を理解し反省するために、私達がすべきことはたくさんある。

現在の戦争を終結させるために、私達にできることはたくさんある。

未来の戦争を避けるために、私達にできることは必ずある。


混迷するイラクでは、米軍兵士による従軍拒否の声もよく聞かれるようになった。今回はある狙撃兵の物語を以下に翻訳して掲載。

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2007/08/14

“ブッシュの頭脳”カール・ローブ補佐官が8月末で辞任

ブッシュ大統領の”頭脳”と呼ばれ、ジョージ・W・ブッシュ政権の戦略アドバイザーとして活躍してきたカール・ローブ大統領補佐官代理が、今月8月末で辞任する意向であると、13日月曜日午後にホワイトハウスが正式に発表した。(source:ワシントンポスト紙ニューヨークタイムズ紙

辞任の理由についてローブ本人は「家族のため」と説明しているが、ホワイトハウスの司法省人事介入に関する上院司法委員会の調査で、委員会側はローブ補佐官に対し証人出廷を求めたが、ブッシュ大統領が大統領特権を理由にそれを拒否し、批判を浴びている最中の辞任であり、法廷闘争継続中のCIA工作員名漏洩事件に関するリビー副大統領補佐官偽証事件への関与もあわせて、議会の追及を沈静化させる狙いがあったとみられている。

ブッシュ家の腹心として、ジョージ・W・ブッシュの選挙キャンペーンをテキサス州知事時代から指揮し、新保守主義を中心に据えた90年代以降の共和党を牽引してきたカール・ローブが政権を去ることは、ブッシュ政権のさらなる弱体化、共和党内戦略の混迷化が予想される。

2007/08/12

クルーグマン:『実に恐ろしい事態』

今回はアメリカを代表する経済学者、ポール・クルーグマンの最新コラムを以下に翻訳。(2007.8.13:一部誤訳がありましたので訂正しました。多くの方からご指摘いただきました。ありがとうございました。)

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2007/08/05

CNN・YouTubeディベート:バラク・オバマの欺瞞

7月23日に開催されたCNN・YouTube主催の民主党大統領候補者ディベート大会で、ド根性大統領候補マイク・グラベルは、政治的には対極に位置するバラク・オバマ上院議員に対して、またしても以下のような興味深い論争を挑んで見せた:

マイク・グラベル:
「彼ら(民主党候補者)の誰が選出されようが、たいした違いはないだろうな。私達が一致団結していると言われたが、団結などしちゃおらん。私は多くの点で彼らとは団結しておらんのだ。・・・ここで少しバラク・オバマに伺いたいが、彼はロビイストから金を受け取っていないと言ってる。でもな、彼は134人もバンドラー(献金まとめ役)がついてるんだ。それを彼はどう考えてるのかね?それに加えて、彼はUBSアメリカ銀行の経営者、ロバート・ウルフから19万5,000ドルほど献金を受け取っているが・・・」
司会者(アンダーソン・クーパー):
「時間です」
グラベル:
「・・・あれは外国の銀行じゃないか。」
司会者:
「オバマ議員、あなたからの返答をおねがいします。」
バラク・オバマ:
「いいとも。ええとですね、私は政治団体からもロビイストからも献金は受け取っていないんです。バンドラーについては・・・マイク、誰が私に献金したのかあなたが知ってる理由は、私がこれまでの議会でバンドラーを公開するよう求める法律を押し通したからですよ。私は州議会議員時代から、そういうリーダーシップを発揮しているんです。それこそ、私が合衆国大統領になった暁にもそうしたリーダーシップを示すつもりなのです。」(会場、拍手)
グラベル:
「ちょっと待てよ・・・」
司会者:
「次の質問はバイデン議員宛です。・・・」

Democratic presidential candidates

CNN・YouTubeディベート大会の候補者集合写真。グラベルがフレームアウトされているのはなぜだろう?

バラク・オバマは巧みに議論をスピンさせ、グラベルの提示する嫌疑-アメリカ政治の“不都合な真実”-から逃げつつ自画自賛してみせた。会場の聴衆は拍手したが(これが噂のカリスマ性か?)、事実確認をすれば、オバマの姿勢が欺瞞だらけであることは明白だ。(ちなみにオバマ議員は「献金者を公開するよう求める法律を押し通した」と発言しているが、彼の言う法律が効力を発揮するのは2008年大統領選挙終了後なので、その主張は明らかにミスリードだ。現在公開されているバンドラー情報は、各候補者が自主的に公開しているだけなのである。)


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