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2008/01/03

マイケル・ムーアがエドワーズ候補を推薦?

映画「Sicko」公開以来、大統領にアル・ゴア、医療保険と外交分野ではデニス・クシニッチを応援してきたマイケル・ムーアが、最新コラムで、民主党大統領候補にジョン・エドワーズを推薦すると示唆している。

クシニッチ候補を推薦しない理由については、先日のクシニッチ陣営による「アイオワ州党員集会では第二の選択肢としてバラク・オバマを推薦」という事実上の敗北宣言を重く受け止めているらしい。

民主党トップのヒラリー・クリントンを推薦しない理由について、ムーアは面白いことを書いている。以下に抜粋翻訳すると:

2ヶ月前、ローリング・ストーンズ誌が、特集企画として、クリントン議員、オバマ、エドワーズ各候補に、誰もしたがらないような質問を1対1で尋ねるって役を俺に依頼してきた。『民主党トップ候補者たちがマイケル・ムーアと激突!』取り決めとして、3人全員がインタビューに応じない限り、企画はお流れになるということだった。オバマとエドワーズはインタビューを承諾した。でもクリントン夫人が拒否したので、特集企画はお流れになったんだ。

俺の生涯最愛の人、ヒラリー・クリントンは、なんで俺と座って話そうとしないのか?彼女は一体何を恐れてるんだ?


ムーアのヒラリーに対する嘆きは続く:

悲しいことだが、イラク戦争に国民を巻き込むにあたって、ヒラリー・クリントン議員の悲惨な、よく練られた議会での投票行動ほど俺をがっかりさせたものはない。ブッシュ氏に侵攻の「権限」を与えた彼女の最初の賛成票のことだけを言ってるんじゃない。俺が言いたいのは、侵攻後の4年間、彼女がブッシュの違法な戦争を盛んに支持し、資金拠出に賛成してきたことを言ってるんだ。戦争承認に関しては、ホワイトハウスが彼女の嫌う要求をしたことは全くないらしい。ケリー議員やバイデン議員のような、侵攻には賛成してもその後自身の愚かさを悟ったのとは違って、クリントン夫人は昨年3月まで戦争支持票をずっと投じてきた。彼女は4年間も戦争支持票を投じてきたんだ-米国民の70%が戦争反対にまわったっていうのに。彼女は断固として、戦争支持が間違っていたとは表明しない。しかも彼女は、アメリカ史上最悪の外交惨事における自身の過失責任について、全く謝罪しようとしない。彼女が繰り返すのは「諜報の欠陥」によって“惑わされた”ということだ。

それが真実であるとしよう。皆さんは簡単に騙される大統領をお望みか?俺は“惑わされる”ことはなかったし、2003年2月に路上に出て反対した数百万の人々も“惑わされる”ことはなかったってのに。俺たちの誰一人としてCIAの説明を受けなかったのに、防衛問題の専門家でもないのに、イラクに大量破壊兵器の査察に行ったことすらない俺たちが、イラク戦争の過ちに気づいていたってのは驚きだ。それでも、俺たちは騙されるって気づいていたんだ!
(以下略)

バラク・オバマを推薦しない理由については、ムーアはこう書いている:

バラク・オバマは善良で、素晴らしい人物だ。なんとも新鮮な雰囲気だ!彼の誠実さや国の問題になんとか取り組もうとする姿勢については疑いようもない。しかし、彼は何者だ?つまりその、偉大なスピーチ以外に何ができるんだい?俺たちは実際の彼についてどれくらい知っているってんだ?彼がイラク戦争に反対だったというのは知ってる。でもどうやってそれを知ることができる?開戦前のスピーチだけだ。しかし、上院に加わってから、彼はイラク戦争への資金拠出に賛成しながら、同時に撤退すべきだと言ってた。彼は弱者の味方だと言いながら、集団訴訟をより困難にする大企業寄りの法案に賛成してきた・・・自分の子供が中国製玩具の含鉛塗料をしゃぶってるって時に!彼は新たな医療ケアプランを発展させるよう医療保険企業に働きかけているが、そもそもそれら企業が混乱の原因なのだ。彼は気のいい奴だから、俺が思うに、選出されたら、共和党員の餌食になっちまうだろう。そうなれば、気持ちいいスピーチもしていられなくなるさ。(以下略)

一方で、ジョン・エドワーズ推薦の理由については:

(エドワーズの)髪の話題を避けるってのは難しいが、髪のことを無視すれば・・・俺はそうすることにしたが・・・たくさんの人々に惨めな生活を強いている金持ちの権力層に立ち向かう男の存在に気づくだろう。この候補者はこんなことを言い出したんだ:「私が心の底から信じているのは、大企業の貪欲さと権力が私達の民主主義を牛耳っているということです。」うわ!ここしばらくこんなことを言う奴はいなかったんじゃないか?特に、支持率で上位にいる連中には。エドワーズがアイオワで人気がある理由はこれだろうが、トップ二人に比べると、彼の選挙資金は遠く及ばない。彼は大企業の政治団体からの献金を受け取らないし、トップ三人の候補では、彼だけが選挙費用の上限設定と公的資金導入に同意している。彼は単刀直入に、製薬企業や石油企業やその他アメリカの労働者を困らせている奴らを追求すると言っている。大手メディアは明らかにエドワーズを脅威と考えているが、それはたぶん彼がメディアの独占的立場も追及するつもりだからだろう。こりゃルーズベルト・トルーマン時代の再来だ。それがアイオワ州の有権者に反響がある理由だろうが、オバマやヒラリーほどの関心を集めていない。彼に関する報道が少ないのも、アイオワでトップ支持を獲得できない理由だろう。
(以下略)

エドワーズは上院議員時代にイラク侵攻に賛成を投じた。それについてムーアは以下のように擁護している:

エドワーズは戦争に賛成した。しかし、クリントンと違い、彼は自分の判断が間違っていたと強烈に訴えた。彼は後悔しているという。許されるべきだろうか?彼は教訓を得たのか?ヒラリーやオバマ同様、9月の討論会では、大統領として最初の任期である2013年までの完全撤退を約束することはなかった。しかし、今週アイオワ州で、彼は考えを変えた。クリントンとオバマから距離を置いて、1年以内にイラクから兵を完全撤退させると宣言した。

エドワーズは、トップ三候補の中で唯一人、他の先進国と同程度になる国民皆保険制度案を提示している。彼の計画は、俺の案ほど素早くはないにしろ、医療保険企業は敵であり、交渉の余地はないと正確に指摘している。
(以下略)

これまで「出馬せよ!ゴア!」と支持してきたアル・ゴアに対して、ムーアはこんなメッセージを書いている:

俺はこの時点で誰かを支持するつもりはない。これはただ単純に、ジョージ・W・ブッシュの後任を選択するプロセスの最初の週に感じたことだ。これまで数ヶ月間、俺は問い続けた。「アル・ゴア、あんた何処にいっちまった?」飽きるまでオスカー像でも磨いてろよ!ノーベル賞なんか、スカンジナビア人が決めたことじゃないか!
(以下略)


マイケル・ムーアのかつての師であるラルフ・ネイダー氏も、エドワーズの反企業姿勢に支持を表明している。

サウス・カロライナ州生まれのノース・カロライナ州育ちで、繊維工場労働者の父と、郵便局員の母という家庭に生まれたジョン・エドワーズは、苦学を重ね家族内で初めて大学に進学し、弁護士として大成功したのを足がかりに、政界進出を果たしたアメリカン・ドリームの体現者。NYタイムズ紙によれば、最近米国で台頭するニューリッチ(“リッチスタン”)を象徴する人物であるらしい。しかしなによりもまず彼は、大企業を相手に巨額の損害賠償を獲得してきた辣腕法廷弁護士であり(63の大型訴訟で合計1億5,200万ドル以上の損害賠償額を数えている)、その意味では、ラルフ・ネイダーやマイケル・ムーア同様、エドワーズも大企業の敵ナンバーワンといえる。大手メディアがこぞってエドワーズ排除に乗り出したのも興味深い。

エドワーズが他のトップ候補と大きく異なるもうひとつのポイントは、エネルギー政策である。ヒラリー、オバマ他全ての共和党候補者は、ディック・チェイニー副大統領のエネルギー政策に沿い、原子力発電所の建設に積極姿勢を示している。特に、地元イリノイ州に11箇所もの原子力発電施設を抱えるバラク・オバマは、「原子力発電は環境に優しい」として開発に積極姿勢を示す人物だ。一方でエドワーズは、マイク・グラベル同様、新規の原子力発電所建設には慎重姿勢を示している

・・・さて、最初の予備選であるアイオワ党員集会を直前に控えて行われたアイオワ州党員集会参加者に対する世論調査(Zogby International / Reuters / C-SPAN、12月29日-1月1日実施)によれば、民主党ではヒラリー(28%)、オバマ(28%)、エドワーズ(26%)で3人がほぼ並んでいる。一方共和党は、マイク・ハッカビー(28%)、ミット・ロムニー(26%)の二人がトップを争っている。

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