貧しいアメリカ2007:3,730万人が貧困ライン以下
米国勢調査局が今月26日に発表した最新統計報告によれば、2007年度にアメリカ合衆国では平均世帯収入が前年比で1.3%上昇したものの、貧困率は12.5%で、2006年度から変化はなかった。貧困ライン以下の生活をする国民は3,730万人で、2006年度の3,650万人から増加している。
一方、医療保険に加入していない国民については、2006年度の4,700万人から2007年度は4,570万人に改善している。医療保険加入者増加の背景について専門家は、各州政府が貧困層向け医療支援制度を拡大したことを理由に挙げている。
2007年度、全米で26州がメディケイド(貧困層向け公的医療保険)適格基準を拡大させており、特に児童向け公的医療保険についてはルイジアナ州、オクラホマ州を中心に優先的に拡大され、ルイジアナ州では新たに15,000人の児童が支援を受けられることになった。
医療保険制度の完全民営化を目指すブッシュ政権は、全米各州で公的医療保険が拡大する事態を懸念し、連邦レベルでの公的医療保障の予算拡大に全力で反対している。昨年度、米下院では貧困層児童向けに医療保障予算を増額させる法案を通過させたが、ブッシュ大統領は拒否権を行使している。
2008年6月末時点で、イラクとアフガニスタンでの戦争に米政府が費やした実費用は8,500億ドル以上(約93兆2,706億9,600万円)。政府支出調査団体National Priorities Projectによれば、イラク戦争の費用だけで、2億8,917万7,337人の児童、もしくは1億9,337万980人の成人に医療サービスを1年間無料で提供できたことになるという。
全米貧困州ワースト10(USAトゥデイ紙のランキング)
- 1. ミシシッピ
- 2. ルイジアナ
- 3. ニューメキシコ
- 4. アーカンソー
- 5. ケンタッキー
- 6. アラバマ
- 6. ウェスト・バージニア
- 8. コロンビア特別区
- 9. テキサス
- 10. オクラホマ
- 10. テネシー
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