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イギリス政府の犯罪

2004/09/29

イギリス:或る父親の怒り

デイリーテレグラフ紙2004/09/29付け記事より。

労働党の年次党大会が行われたイギリスのブレイトンで、ブレア英首相のスピーチの直前に、イラクで死亡した英兵士の父親が、党大会会場傍の海岸の鉄塔に登り、ブレア首相の謝罪を要求する抗議活動を行った。

鉄塔から首吊り自殺の準備をして抗議する父親
北ウェールズ出身のレジナルド・キーズ氏(52歳)は首にロープを巻いてブレア首相を糾弾した:
「息子を送り出した時、彼は胸を張って戦場に向かった。自分の国を守るためと信じていたからだ。しかしブレアは、国家にも、私にも、息子にも嘘をついた。大量破壊兵器はどこにも見つからない。首相は石油のために我々を戦争に巻き込んだ。私は彼に謝罪させたいのだ

キーズ氏の息子トーマス・リチャード・キーズは憲兵としてイラクのバスラ北方の街の警察署に勤務中、待ち伏せ攻撃を受けて死亡した。

「息子は31ヶ所に銃弾を受けて死んだ・・・トニー・ブレアの嘘のために」

警官の説得に応じて鉄塔を降りたキーズ氏は病院に搬送され、後に退院したという。

警官達に慰められるキーズ氏

警官達に慰められるキーズ氏

2004/03/09

ブレア首相に女性スキャンダル?

オーストラリア/サン・ヘラルド紙の2004/03/07の記事より。

国連での盗聴事実の発覚元国連査察官ブリクスからの批判など、数々の批判が連発するこの時期にあっても、まったく辞任の気配がない厚顔なブレア首相に、英タブロイド紙記者たちが、お得意のスキャンダル攻撃を開始している。

ブレアはオレの彼女とイイ関係にあったんだ」とイギリスのタブロイド紙に吹聴してまわっているのは、ブレア夫妻の天敵と呼ばれる「詐欺師」ピーター・フォスター氏である。このオーストラリア人は、ブレアの妻シェリーのマンション購入をめぐるトラブル「シェリーゲート事件」の中心人物であり、シェリーの女友達でファッションアドバイザー、キャロル・キャプリンの元彼である。そしてこのキャロルという女性こそ、ブレアと「親密な」関係があったと暴露されている当人だ。

「キャロルはシェリーよりもはるかにブレアへの影響力がある。なにしろブレアの下着まで選んでるんだ」と下世話な証言をするフォスター氏は、「一人ヘッドラインメーカー」の肩書きどおり、自身の著作本「A Question Of Deceit」のプロモーションのために世間をペテンにかけているという観測も広がっている。しかし今回の暴露内容には(もし事実なら)ブレア政権を揺るがす重要な情報も含まれている。

2002年4月、米大統領ジョージ・W・ブッシュの牧場での会談から帰国したブレア首相は、ロンドンに到着するとすぐにキャプリン嬢に電話して、会談内容を漏らしていたとフォスター氏は語っている。「ブレアが彼女に喋ったのは、イラク戦争は避けられない状況なので、数ヶ月以内に支持をとりつけなければならないということだ」

ブッシュ政権のプードルとしてのポジションを保持するため、新たにテロ対策のための先制攻撃を正当化する法制づくりを宣言(ブレア・ドクトリン宣言?)したり、英国が誇る特殊部隊SASの大幅増員(SAS史上初のレベル) を決定したりと、派手な活躍の割には以前より痩せ衰えて見えるトニー・ブレアは、オーストラリアからの意外な伏兵に腹を立てて、あらたな報道規制政策を打ち出すかもしれない。

2004/02/26

キャサリン・ガン、無罪確定で自由の身に

英ガーディアン2004/02/25の記事より。他にも英BBCが大々的に報じている。(BBCとガーディアンはブレア政権に本気でケンカを売っている。これぞイギリス人気質(Who dares win)といえよう)

米英情報部による国連審議盗聴事件で、英政府に訴えられていた元GCHQ職員のキャサリン・ガンの無罪が確定し、晴れて自由の身になった。英政府側がキャサリンに対して有罪の論拠を主張しなかったのである。事実上、訴えは取り下げられたわけだ。

なぜ私を訴えておいて、4ヶ月で告訴取り下げになったのか、理由を知りたいわ

無罪が確定した背景は、英国情報部が裁判の継続により事件そのものに世界の注目が集まることを避けたためと見られている。

キャサリン・ガンは刑務所行きを免れたが、裁判が終了し、事件が隠蔽されることで、彼女の身辺はこれまで以上に危険になるかもしれない。それでも強気の発言を忘れないとは、なんとタフな女性

2004/02/16

黙殺されたキャサリン・ガン事件:米英情報部はイラク戦争開始前に国連を盗聴していた

私はただ、良心に従って行動しただけのことです」裁判に際して、その女性は自らの嫌疑に答えた。

キャサリン・ガン、29歳。職業:イギリス政府通信本部(GCHQ)中国語(北京語)通訳スペシャリスト。英国情報部員として、母国イギリスの安全を脅かす危険をいち早く察知することが自身の使命であると信じている誇り高き女性である。

イラクへの武力行使をめぐる国連での討議を世界が見守っていた2003年3月。彼女は、多くの英国情報部員がそうであるように、ブレア政権が進める米国追随政策と、偽りの情報に基づくイラクへの武力行使を危険視していた。戦争が開始されれば、英国軍兵士や無実のイラク市民が犠牲になることは明らかだったからだ。

そこで、キャサリン・ガンは、自分の仕事先で入手した極秘電子メールを英新聞記者に暴露し、米英政府の汚いやり口を告発したのである英オブザーバー紙(ガーディアン姉妹紙)2003年3月2日付け記事が第一報で伝えたその告発内容は、国連に参加する全ての国を驚愕させるに充分なものだった。以下はその記事の概要である。

米国の諜報機関NSA(National Security Agency 国家安全保障局)の地方対象局担当チーフ、フランク・コーザは、イギリス情報部(MI6)に、国連安全保障理事会でイラクへの武力行使決議に関わる各国代表オフィスの盗聴を依頼していたことが判明した。

国連イラク査察団代表ハンズ・ブリクスがイラクの兵器査察について暫定報告をした直後、NSAのフランク・コーザが英国情報部に宛てた2003年1月31日付け電子メールによると、特に盗聴のターゲットとして指定されていたのはアンゴラ、カメルーン、チリ、メキシコ、ギニア、パキスタンの国連代表団の通信内容。この6カ国は米英(イラク攻撃派)と独仏露(査察継続派)の間で態度を決めかねている「中間派」であり、米国政府はその動向をリアルタイムに知りたがっていたのだ。(盗聴は国家安全保障問題担当のコンドリーザ・ライス大統領補佐官の指示によるものと見られている


オブザーバー紙の告発記事は、世紀のスクープであるにも関わらず、米国マスメディアでは一切無視され、広範に伝えられることも議論されることもなかった。(日本では日経が告発記事に触れるにとどまった)結局イラク戦争は開始され、1万人を超えるイラク市民が米英軍の攻撃の犠牲になり、現在も混乱と被害は続いている。

情報漏えい容疑で逮捕されたキャサリン・ガンは、英国政府の訴えにより2年間の獄中生活を迎えようとしているが、彼女の無罪放免を求める活動英国本国でも活性化しつつある。「キャサリン・ガンを憂慮するアメリカ人の会」の活動には、民主党大統領候補デニス・クシニッチの他、ハリウッドからもダニー・グローバー、ショーン・ペン、ボニー・レイット、マーティン・シーンが参加するなど、話題性も豊富だ。しかし、「大量破壊兵器」が誇張された脅威であると判明した現在に至っても、日米の新聞・TVは(映画欄も含めて)キャサリン・ガン事件をほとんど報道していない

ニクソン大統領が辞任した時代を考えると、米マスメディアは政府に対して随分寛容になったものである。不思議なことに、彼等は自分の首を絞めることに関しては熱心なのだ

日本のマスメディアが、(一部の例外を除いて)キャサリン・ガン事件についてほとんど報道していない理由は謎である。石破防衛庁長官の「報道規制宣言」に対し、イラクでの自衛隊撮影イベントに殺到、行列を作るなど「報道の自由」について特殊なセンスを披露している人たちなので、「小泉首相のお友達による国連盗聴」ネタで福田官房長官の独演会の邪魔をすると、記者クラブの雰囲気が険悪になることを恐れているのだろうが、「国民の知る権利」を代弁したがる機関にしては、知らせる内容そのものについて割く時間とスペースが少ないように見える。気のせいだろうか?

2003/12/19

ダイアナ妃死亡事故の再調査が決定

英ガーディアン2003/12/18の記事より。交通事故で悲劇的な最期を遂げたダイアナ元王妃の事故について、2004年1月から再調査されることになったらしい。

元執事の暴露本によって、ダイアナ妃暗殺疑惑がより一層深くなったことが原因だろう。それ以外にもチャールズ皇太子のゲイ疑惑と、英王室はもはやスキャンダルまみれ。ブレア政権にとっては、大量破壊兵器ネタから国民の目をそらすためのミスディレクションに最適な素材といえる。

ダイアナの秘密と暗殺疑惑については、過去に登場した暴露本「Diana: Secrets & Lies(ダイアナ:秘密とウソ)」(ニコラス・デイビス著)が詳しい。

2003/12/17

サッチャー政権はカンボジア大虐殺に加担していた

英ガーディアンの記事によると、カンボジア政府が進めている70年代のポル・ポト政権時代に行われた「カンボジア大虐殺」裁判の中で、主犯の元クメール・ルージュ将軍タ・モック氏が、事件当時のイギリス・サッチャー政権が虐殺に加担していた事実を示す証拠を暴露すると宣言しているそうだ。

タ・モック氏の弁護士ベンソン・サメイ氏の説明によれば、1985年から1989年の間、英国特殊空挺部隊(SAS)はクメール・ルージュの民兵達に、カンボジア国境付近のタイ領土で、爆破と待ち伏せ攻撃の専門技術を250人に教育していたという。

(筆者の知る限りでは、元SAS隊員が日本国内限定で出版した手記「闇の特殊戦闘員」の中に、上記のカンボジア国境付近でのゲリラ訓練疑惑についての事実をほのめかす記述があったように思うが、記憶だけなので定かではない)

クメール・ルージュは、極左であるポルポト政権失脚後の、ベトナム政府の傀儡政権であるハノイ政権に対して戦争を展開し、カンボジアの土地を「恐怖のキリング・フィールド」に変えてしまった。冷戦時代を背景に、当時の英国政府は米政府の支援(レーガン大統領とキッシンジャー国務長官時代)を元に、ソ連が支援するベトナム政府の拡大に対抗するため、ポルポトの暴走を知りながら軍事支援を続けていたとされている。

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