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イラク戦争

2008/12/17

米国政治ジョーク:ブッシュのイラク記者会見靴投げ事件編

12月14日、イラクを電撃訪問したブッシュ大統領は、マリキ首相との共同記者会見中にイラク人記者から靴を投げつけられた。投げられた靴をうまく躱してみせたブッシュだが、落ち着き払って靴を払い落とそうとブッシュの前に手を広げたマリキ首相の態度に比較すると、合衆国大統領はずる賢い小心者にしか見えず、しかもそれが映像に残ってしまった。まさしくブッシュ政権8年間を象徴する事件である。

靴を投げたのは、エジプト本社の衛星放送局アル・バクダディアのイラク支社に勤めるテレビレポーター、ムンタデル・アル・ザイディ氏(29歳)。事件後、彼はアラブ社会で英雄として賞賛されており、無罪放免を求める声はいよいよ高まっている。(もちろん、イラク国内では客人のもてなしとしてふさわしくないと、記者の行為を批判する声もある)

サウジアラビアでは、或るお金持ちが記者の投げた靴を1つ1,000万ドルで買い取ると新聞に発表した。リビアでは、カダフィ大統領の娘が、靴を投げた記者に名誉勲章を与えると賞賛している。イラク政府は公式にアル・バクダディア社に対し謝罪を求めているが、放送局側は今のところ謝罪の構えを見せていない。一方、記者の実弟メイセム・アル・ザイディ氏はずっとテレビに出ずっぱりで兄を擁護しており、彼に対してすでにアラブ世界から100人以上の弁護士が協力を申し出ているという。

ブッシュを面前で批判したジャーナリストといえば、2004年のアイルランド訪問時にインタビューで活躍したキャロル・コールマンの事例が有名だが、彼女に比較すると今回のイラク人記者のやり方はとても褒められたものではないだろう。なにしろ、二度も的を外したのだから。


ジェイ・レノ:
「さて皆さん、ようやくブッシュ大統領の特技が見つかりましたね。ドッジボールだ!

皆さんご存じのように、昨日イラクで、ブッシュ大統領は靴爆弾で攻撃されました。ブッシュ大統領がイラクで記者会見している最中に、記者の一人が1足の靴を大統領めがけて投げつけたのです。ブッシュ大統領がどうなったか見た?靴を避けるために大統領はどうしたと思う?彼はこれまでにないことをしたんだ。左に傾いたんだよ!

おいおい!認めなきゃ!人物評価がどうであれ、ブッシュは優れた反射神経の持ち主だよ。ビル・クリントンも感心してるさ。だって、クリントンは靴とか、皿とか、照明器具とか、何でも避けられる専門家だもんな。

さて、問題はここだ。悪気はないんだよ。でも、シークレットサービスは何やってたの?少なくとも2つめの靴が飛んできた時には正面に飛んでこなきゃいけないでしょ?まあ、これでブッシュも任期が終わりだって悟っただろうね。シークレットサービス曰く“だって今は次期大統領を警護してるんだもん”。

さて、俺のお気に入りはこれ。CNN放送はイラク文化の専門家を引っ張り出した。専門家が言うには“何が起きたのか説明しましょう。アラブ社会では、誰かに向かって靴を投げるのは侮辱を意味するのです。”えっそうなの?アメリカと正反対だね。ここじゃ最大の賛辞になるもんね。

まあ、面白いことに、靴を投げつけた当の記者はすぐ逮捕されて、それからMSNBC放送への出演オファーを受けたってさ。」
MSNBC12月15日放送分
デビッド・レターマン:
「・・・ブッシュを褒めなきゃね。なにしろ、ものすごく素早い動きだっだからな。実に見事な対応だったよ。他の時も同じくらい素早く対応できてればねえ。ビン・ラディンとか、ハリケーン・カトリーナとか、ビン・ラディンとか住宅ローン危機とか、ビン・ラディンとかアフガニスタンとか、ビン・ラディンとかリーマン・ブラザーズとか・・。まあ、記者会見でさよならするためにあそこに行ったら、記者に靴を投げられたってわけだ。でもブッシュは見事だった。ブッシュがあんなにうまく逃げられたのはベトナム戦争以来じゃないかな?」
CBS12月15日放送分

2008/08/22

ロン・サスカインド新著:ブッシュ政権が諜報資料を捏造?

『The Price of Loyalty(邦訳:忠誠の代償)』『One Percent Doctrine: Deep Inside America's Pursuit of Its Enemies Since 9/11』など、ブッシュ政権の内幕を暴露した著作で知られる調査報道記者ロン・サスカインドが、最新作『The Way of the World: A Story of Truth and Hope in an Age of Extremism』で、イラク戦争開戦前諜報に関するブッシュ政権の新たな犯罪疑惑を暴露し、ホワイトハウスと全面対決の構えを見せている。

サスカインドの調査によれば、ブッシュ政権はイラク戦争の大義を9/11テロに結びつけるために、諜報書類の捏造をCIAに指示したという。政府情報機関を不正に悪用する行為は合衆国刑法上違法であり、事実であれば大統領弾劾要件に値する。

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2008/06/12

マクレラン元大統領報道官が語るブッシュ政権の犯罪

2004年3月22日、クリントン政権及び現ブッシュ政権でテロ対策大統領特別補佐官を務めたリチャード・クラークが、後に話題となる暴露本『Against All Enemies(邦訳:爆弾証言 すべての敵に向かって)』を発表した。クラークは同書で「同時多発テロの直前まで、ブッシュ政権はテロ対策に全く無関心だった」と書き、ブッシュ大統領と閣僚たちを猛烈に批判し、一方でテロ対策の責務を果たせなかったと国民に謝罪した

リチャード・クラークの大統領批判に真っ先に対応する羽目になったのが、当時のホワイトハウス報道官スコット・マクレランである。クラークの書籍が発売されたその日、彼はホワイトハウス定例記者会見で、リチャード・クラークを批判してこう言い放った:

「なぜ、まったく唐突にこんなことを?重大な懸念があったのなら、もっと早い時期から問題提起すべきだったのでは?政権を去って1年半が過ぎ、突然、このような重大な懸念を彼(クラーク)は持ち出しているんです。さて、ここで記者の皆さんに事実をちょっと鑑みてもらいたいのですが、彼は大統領選挙の真っ最中にこの件を持ち出しているということです。彼は本を書いたので、世に出て本の宣伝をしたいのですよ。」


What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception

スコット・マクレラン元大統領報道官の回顧録:What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception

ところが、それから4年以上経過した2008年6月、“元”報道官スコット・マクレランは、リチャード・クラークと同じように暴露本を発表し、同じようにブッシュ政権批判を開始したのである。しかも、書籍発表直後から、連日テレビに登場し、喋るたびに「本に書いてあるとおり・・・」と、まさしくあからさまに書籍の宣伝に努めているのだ。

そして再び皆が言う:重大な問題を知っていたのなら、なぜもっと早く告発しなかった?

政界の元同僚からは裏切り者呼ばわりされ、マスコミからは「新しいことは何も書いてない」と嘲笑され(内容の一部は昨年暮れに報道済み、国民からは「ブッシュのプロパガンダに加担した張本人」と一層批判されることになった“テディベア”スコティ(愛称)。それなのに、インタビューに応えるマクレラン元報道官は、なぜか時折清々しい表情を見せる。さらに皮肉なことに、現役時代よりも今のほうが、弁舌が冴えているようだ。フォックスニュースの名物右翼タレント、ビル・オライリーの攻撃にも、一歩も退くことなく、むしろ少々愉快そうに反論し、ブッシュ大統領を必死に擁護するオライリーをおおいに苛立たせた

今年2月で40歳になったばかりのスコット・マクレラン。彼に一体何が起きたのか?

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2008/05/11

母の日とイラク戦争

Band of Sisters: American Women at War in Iraq

「イラクでは、あらゆる場所が戦線である。そのイラクで、米軍女性兵士たちは、階級・所属を問わず、あらゆる場所で戦っている。2003年以来、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士は15万5,000人以上-1991年の湾岸戦争に比較して、その人数は4倍である。430人以上の女性兵士が戦傷を負い、70人以上が戦死しており、その戦死者数は朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争で戦死した女性兵士総数のほぼ2倍に及ぶ。」

(source:クリステン・ホルムステッド著『Band of Sisters: American Women at War in Iraq』 公式サイト

軍事国家アメリカの、富裕でない大多数の国民にとって、戦争は日常生活の一部であり、もはや誰も無関係ではいられない。その国の最友好国(?)である日本の国民も、それに無関係でないと思い知る日がやがて来るのだろうか。

今回は、エリ・ペインティドクロウという人の母の日コラム以下に翻訳掲載。エリ・ペインティドクロウは米退役軍人で、アリゾナ州先住民族ヤキ族出身の女性だ。

こんなコラムを読んでいる時にも、憂鬱なニュースがどんどん追加されている。9日午後、イラクとアフガニスタンで戦死した兵士の遺体を火葬するにあたり、ペットの遺骸も扱う民間火葬場が利用されていることが暴露され、ペンタゴンは釈明に追われている。

2003年以来、すでに4万3,000人以上の「医学的に戦闘不適格」と診断された兵士が、イラク・アフガニスタンの戦地に派遣されていたことも明らかになった。米保険社会福祉省の研究機関、精神保健研究所の所長が、ワシントンで開催された米精神医学会定例会議で説明したところによれば、イラク・アフガニスタンで戦闘中に死亡した兵士の人数よりも、両戦地から帰還後にPTSD等が原因で自殺する兵士の人数のほうが多くなる可能性が高いという。(現在までのイラク・アフガニスタンでの米兵戦死者数は4,560人を超えている。)

丸腰のイラク市民を虐殺した件で、イラク政府は米国務省に事件を起こした傭兵企業ブラックウォーター社の国外追放を求めていたが、逆に米国務省は、今春ブラックウォーター社のイラク業務を延長している

先週木曜日には、イラク正規軍がイラク・サドルシティの住民に対して、住居から退去し近接するサッカー場に避難するよう呼びかけた

また大勢が殺害されることになるのだろうか。


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2008/03/12

イラク戦争:数字で見る最新情勢

ワシントンのシンクタンク『政策研究所』の外交問題ウェブサイトForeign Policy In Focusが、イラク戦争のコストを追跡報告するレポート『イラクの泥沼(The Iraq Quagmire)』を公開している。今回はこのレポートを雛形に、イラクの最新情勢を示す数字を以下に列挙してみた。


人的損失

So Wrong for So Long: How the Press, The Pundits--and the President--Failed in Iraq

米新聞業界紙Editor and Publisher社の編集人グレッグ・ミッチェル氏のメディア批評本『So Wrong for So Long: How the Press, The Pundits--and the President--Failed in Iraq』ブルース・スプリングスティーンが序文を書いている話題の書籍。

3,9734,000人:
イラクで戦死した米軍兵士の人数(2008年3月23日時点で4,000人超
2万9,203人:
イラク軍事侵攻開始から現在までに戦闘で負傷した米軍兵士の人数
3万1,325人:
戦闘以外の負傷、もしくは病気扱いになったイラク駐留米軍兵士の人数
7万人:
イラク・アフガニスタンの戦闘で聴覚障害を負った米軍兵士の人数
33万人:
2009年度に治療が必要となるイラク・アフガニスタン退役米軍傷病兵の人数(米退役軍人局の見積)
283人:
2001年のアフガニスタン侵攻から2005年末の間、アフガニスタンもしくはイラクに派遣された後に自殺した米軍兵士の人数。283人のうち144人が、戦地から帰還し軍を正式除隊した後に自殺している。
7,924人:
殺害されたイラク治安部隊兵士の人数
最低8万1,632人、最大112万人:
開戦以来今日までのイラク市民の推定犠牲者数
340万人:
イラク国内の難民数
220万人-240万人:
イラク国外に脱出した難民数
5,742人:
2008年1月24日までに米国が受け入れたイラク人難民数
15万5,000人:
イラクに駐留する米軍兵士の人数
2万5,595人(2004年11月)、1万8,000人(2006年)、9,895人(2008年):
『有志連合軍』の兵士数の変遷
74%:
イラクに駐留する米陸軍兵士のうち、2回以上の派遣を経験した者の割合
18万人:
イラクで活動する民間軍事請負企業従業員の人数
1人:
イラクで活動する民間軍事請負企業従業員のうち、暴力事件もしくは虐待事件で米国政府により訴追された人数
917人:
イラクで殺害された民間軍事請負企業従業員の人数

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2007/12/06

87歳の気骨:ヘレン・トーマスの怒り

ヘレン・トーマスは怒っている。かつてないほどに。

Helen Thomas

ホワイトハウス報道の最長老記者ヘレン・トーマス


Watchdog

ヘレン・トーマス最新著作『Watchdogs of Democracy?: The Waning Washington Press Corps and How It Has Failed the Public

レバノン系アメリカ人のヘレン・トーマス女史は、ケネディ政権時代から現在まで、ずっとホワイトハウス番記者を続けている87歳の名物ジャーナリストだ。ホワイトハウス定例記者会見では、いつも最前列に座って、大統領報道官がもっとも答えたくない類の質問をする。

2007年11月30日のホワイトハウス定例記者会見では、デイナ・ペリノ大統領報道官を相手に、いつもどおりの辛辣な言葉を浴びせた。二人のやりとりを以下に抜粋して翻訳する:

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2007/11/26

マクレラン元大統領報道官が回顧録でブッシュ政権を批判

スコット・マクレラン大統領報道官

「私がここから逃げ出したくなったことがあるかって?そんなこと毎日考えてるさ!(笑)」

2004年3月9日、ホワイトハウス定例記者会見で演台に立ったスコット・マクレラン大統領報道官が思わず漏らした言葉。

前任者のアリ・フライシャーが強圧的な態度で不評だったのに対し、人当たりがソフトなスコット・マクレランは“テディベア”と呼ばれ、また苦しい嘘で記者の質問をはぐらかし窮地に追い込まれる毎日から“シンプル・スコティ”とあだ名が付いた。彼はテキサス州知事時代からブッシュを支えた側近中の側近の1人でもある。

母親のキャロル・キートン・ステイホーンは女性初のオースティン市長に選出された地元の名士で、2006年テキサス州知事選挙で保守系独立候補者として立候補した。その際、ホワイトハウスを去ったばかりのスコット・マクレランが選挙マネージャーを務めたが、ブッシュ大統領は共和党公認の現職リック・ペリーを推薦し、マクレランの母親は落選した。ちなみにスコット・マクレランの父親は、ベストセラー書籍『ケネディを殺した副大統領―その血と金と権力』の著者、バー・マクレラン氏。

ブッシュのホワイトハウスに勤務し、マスコミに嘘をつくことを日常業務としていた大統領報道官が回顧録を執筆した。書いたのは嘘?それとも真実?

ブッシュ政権で2003年7月から2006年4月まで大統領報道官を務めたスコット・マクレラン氏が、現在執筆中の回顧録の中で、CIA工作員身元漏洩事件(ヴァレリー・プレイム事件、通称PlameGate)において、ブッシュ大統領が隠ぺい工作に直接関与したことを仄めかし、マスコミをにぎわせている

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2007/11/14

ボストングローブ紙:イラク戦争費用で何が買えたか

「いずれ人々は今の時代を振り返って言うだろう:“信念を貫いた世代に感謝する。おかげで中東は自殺のない場所になった。”」

-ジョージ・W・ブッシュ、2007年11月11日の演説における発言

調査研究NPOの『全米優先計画(National Priorities Project)』の報告によれば、ブッシュ政権が要求する2008年度イラク戦争関連予算額は1,555億ドル(約17兆594億円)で、イラク侵攻以来の戦争費用は直接費だけでもおよそ6,115億ドル(約67兆1,211億円)に昇ることになるという。

6,115億ドルとはどれくらい凄い金額なのか?それだけの金があれば何が可能になったのか?・・・ボストングローブ紙は以下のように書いている:


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2007/09/03

イラク駐留イギリス軍、10月にバスラから撤退開始

英サンデータイムズ紙の9月2日付け報道によれば、イラク南部バスラに駐留するイギリス軍が、早ければ10月にもイラク陸軍へ治安権限を移譲する計画を立てており、イギリス軍が「慌てて逃げ出げだそうとしている(cut and run)」という米国政府側の見方がさらに強まるのは不可避との見通しが示されている。

バスラでの治安権限委譲が計画どおり可能となれば、イラク駐留イギリス軍兵士5,500人のほとんどがイラクを離れることになり、イラク駐留イギリス軍の年内完全撤退が現実味を帯びてきたことになる。

2007/08/15

イラク駐留米軍:狙撃兵の従軍拒否宣言

英国の医学雑誌LANCETに掲載された研究によれば、米軍のイラク侵攻以来、イラク国民の総犠牲者数は100万人に達しようとしている

アフガニスタンではすでに419人の米兵が戦死した。イラクでの米軍戦死者数は3,666人、そのうち3%は自殺が占めているという

英デイリーメール紙の試算によれば、イラク戦争の戦費は米軍・英軍合わせて1秒間に2,000ポンド(約47万円)以上のペースで増え続けている

2008年度のアメリカ大統領選候補者のうち、ヒラリー、オバマはいずれも米軍のイラク駐留について“撤退”ではなく“中東再配備”を主張する。オバマは米国はパキスタンに単独攻撃を仕掛けるべきと主張し、ヒラリーは核攻撃も選択肢から外してはならないと発言して憚らない。民主党トップ集団にとって、どうやらブッシュ政権はソフト過ぎるらしい。

一方でイラク駐留米軍の即時全面撤退を支持するのは、民主党ではビル・リチャードソン候補、デニス・クシニッチ候補、そしてマイク・グラベル候補、共和党ではロン・ポール候補のわずか4人。悲しいことに、アメリカでは戦争を批判するとアウトサイダー扱いされてしまう。

ド根性大統領候補マイク・グラベル
は「ベトナムでの米軍兵士の死は無駄ではない。兵士に謝罪せよ」という批判に応えて、こんなことを書いている

「・・・南ベトナム陥落後、アジア全土に共産主義が拡大するという不吉な予測は実現しなかった。共産国であっても、アメリカ合衆国とベトナムは今や最も良好な貿易関係を築いている。ホーチミン市に行けば、バスキン・ロビンスのアイスクリームを買うことも出来る。

30年間もの無用な流血の結果、5万8,000人ものアメリカ人が殺害され、数万人が手足を失くし精神を病んで帰還した。自己を犠牲にして祖国に尽くした兵士達には敬意を表すべきだ。しかし、彼らの英雄的行動が戦争そのものの無益さを軽減したわけではないことも認識すべきである。現在、イラクで同じ過ちを繰り返すことで、我々は退役軍人や戦地の兵士たちに対して非常に酷い仕打ちをしている。なぜ我々が再び同じ過ちを繰り返しているのか問うてみるのは公正ではないのか?」


テレビに登場すれば怒鳴ってばかりのマイク・グラベルだが、しかし戦争に対する彼の主張は沈黙を通じてさえ広範に知らされるべきだと強く感じる。

過去の戦争を理解し反省するために、私達がすべきことはたくさんある。

現在の戦争を終結させるために、私達にできることはたくさんある。

未来の戦争を避けるために、私達にできることは必ずある。


混迷するイラクでは、米軍兵士による従軍拒否の声もよく聞かれるようになった。今回はある狙撃兵の物語を以下に翻訳して掲載。

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